DB版権小説(あとがきその2)

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DB版権小説の目次&あとがきページを分割しました。こちらはSS29本目(beatシリーズ)からです(その1はこちら

ご覧になりたい方は続き(More)からどうぞ。また、分割した目次のみご覧になりたい方はこちらです

 

   29. 30.beat(前編/後編)
 (前編)ちょっと自分が弱ってる時期だからか、ここん所暗くって申し訳ないです。Luna3,4を書いてる頃から、ではむこうの悟空と言うのはどういう死に方をしたのかと言うのはちょっと気になっていたのです。本文中でちょこちょことそういう本編と異なる点と言うのはつついてあるのですが。
 アニメ準拠で最初はやろうかなと思ってたんですけど、あの死に様と言うのも結構謎だらけですよ。まずアニメ版では赤ん坊トランクスが出てきてるからかなり宇宙から帰って時間が経ってのことですよね。でも未来トランクスは「(宇宙から帰って)間も無く病気に冒される」と明言しています。発病してからかなり時間を置いて死んだんなら普通に考えたら入院をしているはず。しかし家で仲間を集めての死だった。しかも悟飯がなんでか本当に分かりませんがどっかに行って慌てて帰ってきていますので、(空飛んで帰ってくるわけでもなく)かなり突然のことだったように見えます。ほんと考えれば考えるほどよく分からん、あれは。
 もう考えた挙句アニメは無視しました(そもそも忠実にやろうとしたらアニメでは孫家は山の中に建ってるので場面設定からして崩れてしまいますので)。ただ、アニメの救いは修行の途中かなんかでぶっ倒れたのかまだそれほど悟空の死に際が酷くなく済んだことでしたので、それだけ引き継ぎました。て言うか、むかしあるDB小説サイトさん…もう閉鎖されてしまいましたが…で読んだ心臓病での闘病の末力尽きていく悟空と言うのがあまりに哀しかったので、できたらそういう死に方をさせたくなかったというのもあります。
 私はそれほど体が弱いと言うほどでもないのですが遺伝的に免疫系がおかしいらしく(皮膚が弱いのもそのせい)、そのせいかしばしば自分の精神と肉体が合致してないような感覚にみまわれる時があります。今も微妙に、何と言うのか5mmくらい実際の触覚と頭の中の肉体感覚がずれているような気がするし、前に本当に体調悪かったときにはなんかやばいもんにチャンネル合っちゃったんじゃねえのと思わされるような感覚も一度二度経験してます。こういうのを専門では「不思議の国のアリス症候群」とか言うらしいですけど、ごく最近までこういうのは疲れの症状のひとつで皆あるもんだと思っておかしいとか思わなかったんだよなあ…。オカルトとか宗教は好きじゃないけど私が精神世界的なものとか神話解釈とかに興味があるのはこういう体質に因るのかも知れませんね。

 (後編)転じて今度は未来悟飯の話です。原作準拠ではありますが、まあアニメの流れを念頭に置いていただければ。どっちとも取れるようにしてますけど。アニメ中盤、悟飯がトランクスを救うためにひとつきりの仙豆をつかった後の話になります。
 仙豆がなくなったなくなったと言うからにはカリン様もいないのでしょう。そんでもってよく考えたら、占いババが生きていればタイムマシンなんか作らなくても悟空をあの世から連れてくるという選択肢もあったでしょうから、おそらくはババ様もいなくなってるんだと思われます。そう思うと寂しいですね。ミスター・ポポはどうなんでしょうか。精神と時の部屋を使わせなかったのかなあ。
 アニメでは悟飯はかなり長いことチチと会ってない風でした。前のtravel2の時にその辺はちょっと書いたのですが、悟飯側から見たその経緯とかそれに纏わるいろんな心情を書きたかったです。なんにしても未来悟飯は色々考えるとあんまり可哀想で鬱になってくるなあ…
 この話でのブルマさんは正直どうなの、と思わなくもないんですが、かつて一番大事なのは自分の命と言い切った彼女ならありえなくも無い。自分じゃなくて息子になったのが彼女の成長と言うか年老いた点だな、と言うことで。下手したらくっつきそうだったので結構無理やり引っぺがしました(笑)仕方ない、ブルマはいい女なんだから。
 未来編については、また別の話で未来トランクスを主人公にして書ければと思っています。それで締めたいな。

 

  31.  beat2
 最近暗い話が続いてたのでたまには明るく新婚を描くか、といった軽いノリではじめたんですが、1回詰まってしまいました。1回書きかけた分ではもっと「フツー」について悟空がうじうじうじうじ考えてたのですがまあやっぱりらしくなかったのですね。なので今回ではもともとのネタである「好き?」の方にちょっとスタンスを移しました。…が、やっぱりラブラブは苦手なのでちょっと散漫になったかもしれません。
 ほんとにマジものの意味で雲の上に暮らしてた人間ですしそもそも生い立ちからしてフツーとか意識することの無かった人間ですから、いざそういうことを言われだしたら相当鬱陶しく感じていたのじゃないかなとは思います。でも世捨て人にならずに、Zではそれなりに一般常識のある人間になってたのですからやっぱり居心地がよかったのでしょう。何であの村を選んだのかと言うのは全く分からないですけど、楽しく毎日やってればいいなあと常々思ってたので今回は村の描写をちょっと入れてみました。書いてみて思ったけどチチも相当アレな生い立ちですから、さぞかし幼少期などは色々あったのだと思います。が、それでもまっすぐ育ったところが彼女の強いところで、いろんなことを受け止めていける素地なのでしょうね。

 

    32. beat3
 第21回の武道会直前です。ランチさんが何故残ったのかとかいろいろ考えてたネタはあったのですが少年二人にスポットを絞りました。結構お気楽な修行風景だったとは思いますが、悟空にとってはかなりの社会勉強だった日々なんじゃないでしょうか。はじめて「他人が普段どう生活しているか」というのを間近に見続けたわけですからね、8ヶ月間。というか、悟空にとってこんなに多くの種類の人と日常的に交わり続けた時期って実はここぐらいしかないんじゃないかと思います。その間その人たちからいろんな話を聞きもしたでしょう。いろんなことを教わったりもしたでしょう。そして、世間はいろんな人がいるからこそなのだ、と感じたのではないでしょうか。いや、そうならいいなあ。
 ともかく私としては、悟空にそのお世話になった人たちに挨拶も無しにいきなりいなくなってしまうのをさせたくなかったのでこの話を書きました。実際の私は不義理なことばかりですけどね。ホンマすみません。
 本来はこれは走る修行の間のまったく別ネタの話でした。この武道会前の部分と言うのは回想でのその話の前段に過ぎなかったのですが、考えてるうちにどんどん独立していってしまいました。本来の話のほうも、またそのうち書くと思います。

追記:作中でクリリンが悟空のことを14だと言っていますが、武道会中に正確な歳を知りますのでこの時点ではそう思っている、ということになります。念のため。
 この武道会だけ前日から旅立つような描写がありますので、どっかで一泊したのでしょう。しかしこの時点でだって飛行艇は持ってるだろうに何でまた公共交通機関を使ったんでしょうねえ。それもワクワク感があっていいですけどね。後半ではその辺をちょっと膨らませて考えた感じです。

 しかしいつの間に悟空はパンツを穿くようになったんですかね…15歳の時、扉絵(胴着募集コンテストの時)ではすでに穿いていますけど。うちのMADではあのターザン服の時に、構図上やばいのでフンドシみたいなものはさせてるんですけどもね。

 

 33. beat4
 リクエストいただきました、大学入学後の悟飯とビーデルです。前の受験時のwarmが割と好評いただいてたのでそのままの路線と言うか、とりあえず素直に進めてみました。

 出来立ての大学の雰囲気と言うのは正直よく分からないんですけど、私が大学に入った年に丁度キャンパス移転があったので、その新しい校舎の感じとか皆が不案内な感じとか、そういう感じを思い出しながら書きました。あとアニメツアーでは腕時計型ケータイとか持ってたんですけど、DBの世界でケータイってのもなあと思わないでもなかったのであえて持たせませんでした。私が大学に入った頃はまだPHSの出始めくらいで、ポケベルを持ってる人のほうが多かったくらいです。しかもキャンパスが山の中だったので繋がりにくくて仕方なかった。旦那とは同じサークルだったんですが、会おうと思ったらサークルボックスへ出向くか前の晩に電話で待ち合わせを決めるとか、まあ作中のような感じ。今だと楽でしょうねえ。そういう懐かしいことを思い出して色々楽しかったです。

 ケータイの出現で漫画でのお約束のすれ違い劇ってほんとに作りにくくなったんじゃないかと思います。

 親って怖いですねえ、特にこういう場では自分の親が何言い出すかとか相手の親にどう接しようとかはらはらひやひやします。この話の悟空は結構アホですが、まあらしいっちゃらしいんじゃないでしょうか。双方の家庭を描くことで新しい家族の形を模索したかったです。最初は執事さんがもっと立ち回ってたりもっと重要なポイントだったり、父娘がもっと仲悪かったり、悟空とビーデルが話したりしてたんですが長くなりすぎだったので削りました。ビーデルと悟空・チチの関係はもうちょっと掘り下げていきたいところです。

 

 34. fire
 新しいシリーズfireは「業火」とかそんな感じ。とりあえず前から書いてみたかった牛魔王周りを書いてみました。最初はもっといじめシーンがあったり実際ならず者を殺しちゃってたり、果ては(もともと悟空入院中の全く別な感じの話だったのですけど)敵討ちの娘さんまで現れたり結構どろどろのむちゃくちゃだったんですけど、まったく表面上は何のドラマもなしで纏めました。それが歳月と言うものなのです、多分。ただオリジナルのキャラであるバーちゃんだけは構成上どうしても必要だったので入れましたが…なるべく重要な事は喋らせないようにしましたけれど。オリキャラ嫌いな人はすみません。

 チチが初登場時に「よく名前を呼ばれる日だなやー」と言ってますけど、あの台詞って実は何気に重いんじゃないのか、と言うところがこの形に纏めたくなった端緒です。ヤムチャと悟空と二人だけですよ、それで多いってよっぽど周りに人がいないんだ…そりゃそうだろうなあ、って感じで。
 あと、自分で心が綺麗とか言っちゃうのってどうなのよ、ってずっと思ってたんですよね、彼女については。そう言えちゃうのってよっぽど身の程を知らないか、もしくはよっぽど普段「いい子で居よう」とか「清らかであろう」と自分を律しようとしている人でしかない、と思うんです。私はまったくいい子ではなかったのでそういう苦悩は推し量るしかないんですけど。だから最初はもっと「いい子」って何?とか考えさせてたんですけどくどいわリアリティ無いわで全sakuですよ。深読みをしたら「水洗便所のように」というギャグもある意味示唆的ではあるよな…
 チチの少女時代は、もうちょっとでっかくなってからもまだ書きたいネタがあるのでまたそのうち。まあなんにしても、色々な意味で彼女はDB一の苦労人ということで。

 

 35. fire2
 2番目は、「ヒトとしての業」の火です。いやね、ふと思い返してみて結構意外なことのひとつだったんですよ。悟空っていつもちゃんと火を通して食べているじゃないですか、少なくとも原作において、動物については。海底洞窟のタコですら(まあかめはめ波で焦げたのを火を通したと見るかは置いといて)。一人が長かったわけだし、サイヤ人はベジータを見てみるにどうも生肉食っても平気そうだし、いちいち火を起こすのも面倒だろうに律儀にそういうことをしてるのは、じいちゃんにそういうふうに教育されたんだろうなあと思ったんですよ。
 なので最初この話を思いついたときにはじいちゃんに躾けられる悟空の幼少時の話で、火を使うのにサバイバルの必須である「刃物」を持たないのはなぜか、ということを武道家と言う視点から色々考えてたんですが、ちょっとテーマとして散漫になるのでがらっと変えてしまいました。

 ピッコロ大魔王編で悟空が「オラ尻尾生えてるから人間じゃないかもな」と言っているのですが、読み返すたびに「こいつそんなこと考えるようになったのか」と思います。12歳の時に比べて何という進歩でしょう。自分が異形であると自覚していないと絶対に出てこない台詞です。15歳の悟空は、実は私達が捉えているよりもはるかに精神的に大人びているし、辛い経験をしているのかもしれません。私が無印後半を割と意図的に避けているのは、そういう成長途上にある少年と青年のはざまの彼をまだ上手く掴みきれないからなのだと思います。
 動物と悟空のかかわりというのがこれで正しいのかというのは分かりません。でもこういうのもあるだろうな、と思ってね。オリキャラはなるべく使いたくないのですが、会話が無い話というのは寂しくて内省的に過ぎるので。ちなみに前半に出てくる砂漠の民というのが、beat3の最初の段階で書こうとしていたエピソードになります。

 36. fire3

 改、関西ではこないだの日曜ヤムチャ様死亡だったのですけど、それで。あと蒼月カナンさま主催の無印祭に出させていただいた、天さんが主人公の小説(『芝蘭之化(しらんのか)』と言うタイトルです)があるんですけど(6/11現在はまだ公開されていないのですが)、それに書いた内容と少しリンクしています。無印祭が終わったらこちらにも移してくるつもりですけれどね。
6/14 蒼月様に許可をいただいて公開しました。こちらからどうぞ

 ヤムブルがメインのようですが、割とそうでもありそうでもなしちょっと中途半端。この二人の遠距離恋愛って悟空とチチに匹敵するほど長いんですが、不思議なカップルだなあと思いますよ。ブルマとヤムチャってどう付き合っていたのか、特にヤムチャの前でブルマがどういう女の子なのかがまだ上手くつかめていないような気がします。だからあえて濃ゆくは絡ませませんでした。でも23回のときにブルマは置いていかれた事についてかなりお冠でしたので、3年たったら戻ってきてくれるとずっと心待ちにしていたのじゃないでしょうか。あとプーアルの嫉妬については前々からちょっと書いてみたかったので。プーアルは実はDBで最初に好きになったキャラなのですよ(まだはまる前の、無印アニメ放映開始時に)

 日記でヤムチャの過去についてオリジナルが強すぎるといっていましたが、それを詳しく書いたヤムチャ使い走り少年期は全部捨てました。割とまとまってたので自分でも惜しいといえば惜しいのですが…
 ヤムチャはRR軍に乗り込もうとするときに「みんなだって悟空に助けられたことあるだろう!」と他に喝を入れています。でもそれを考えてみてちょっと不思議だったんですよね、大猿になったことで確かに結果的には助けられたけれど、そんなヤムチャを助けて恩義に思われるようなことあの時点でしてただろうかと。あとピッコロ編でもヤムチャは同じように勇敢です。それがヤムチャのヘタレではありながら立派なところなんですけれど、そこをちょっと膨らませてみたくて作った話です。のわりに結構その部分あっさりしてますけどね。

  37. fire4前編後編

  <前編>いつかはやりたかった、セルゲーム前のベジータです。こいつと言う人間を把握するに当たり、ベジータの使い走りというか思春期時代と言うか、そういうのをまずは考えてみたかった。なるべくテレビスペシャルと齟齬がないようにしたつもりではあります。
 ベジータほどの野心家と言うかプライドの高い奴がフリーザにおとなしく仕えてるという構図がイマイチ理解できてない部分もあったのですが、やっぱり書いてみて多少はベジータと言う人間が分かった気がします。あんまりベジブルでもなくどちらかというと…という展開になるのですが、まあそれはおいおい。
 <後編>欲張った結果ですね。要は今回は「Long」のベジータサイドをやってみたかったのです。Longについては多少消化不良的なところや解決しておきたいところがあったので、まずはそれをやりました。悟空がセルゲーム前夜に思っていた事は大体書けた気がします。対してベジータはこの時期永遠に失う事になるかもしれない己の人生と言うのをどう振り返るのか、というのを考えてみたかった。私のブルマのママンびいきが露骨に出ています。
 ベジータって群れるの嫌いな割にセルがTVに出てきた時しれっとCC家にいますよねえ。のくせにトランクスがついてくると言うと露骨に不快感を表している。でもよく考えたらそのコマはもひとつ前でもいいのです。じゃあブルマがトランクスを構う事が面白くないのではないか?
 …ってとこから考え始めたお話でした。結構時系列によって変化していく心情が難しくて今回は時間がかかりました。今回の話のためにCC家に間取り等細かい設定をまたつけたので、それらは今後生かされていく事になるかもしれません。

12/3加筆修正。星の滅亡のあたりで勘違いしてたので、原作ベースになるよう修正しました。

 

39. wave

 暗い、というかなるべくハッピーエンドにならないようというか、後々のnoteシリーズへ続くための土台を作る話なので感情を解決させるわけに行かなかったんですよねー。丁度関西では改がこのあたりです。病院エピソード全部はしょられそうだなあ…悲しい。
 色々濁してますけど悟空は悟空で色々あるんです。ええ。でも男女の分かりあえなさとか、所詮夫婦といえどもわからないときはわからないのさ、いやむしろわかりたくもねえわハハーン(←?)という多少八つ当たり気味な心情がテーマなので悟空に対してはなるべく壁を作りました。だから悟チチというほど甘くもなく、さりとて長い入院期間、しかも描いたようなさまざまな介助が必要な状態でいかにチチを翻弄させるか遊んでみた感じです。少女漫画やね。しかしどうしても崩れてくれなかったのでこうなりましたが。
 ブルマのママンを使おうかと思ったのですがさすがにしつこいので、今回はプーアルで同声で絡ませてみました。ウーロンとも考えたのですが、頭の中で会話させるとやつは結構フェミニストなので深みまで踏み入ってしまうんですよ。キャラの相性みたいなもんってやっぱりありますね。
 waveでは各公式カップリングの女性視点で描いていきます。そんでもって歌がモチーフです。今回はポルノグラフィティの「黄昏ロマンス(→全文歌詞)」でした。

 

40. wave2

 今回はポルノグラフィティの「ミュージック・アワー(→全文歌詞)」がモチーフです。ちょっとネオメロドラマティックも入ってますが。
 water4のちょっと手前のビーデル視点です。悟飯とビーデルと言うより、どちらかと言うとビーデルとイレーザ、ビーデルとチチを描きたかったのでほとんど悟飯は表には出てきません。微妙な距離感の時期なのであえてそうしています。それとビーデルと悟空を面通しさせたかったんですね。これもwater4のフォローです。ブウ戦後に一回くらい会わせておきたかったので。
 まあなんだかんだ言ってこういう学生時代の周りの口さがなさとかおせっかいとかは、歳をとってやたらと眩しく感じるもんです。青春青春。イレーザって原作を読んでもさほどこの話ほどアクティブな子には思えない節もあるんですが、あんな遠い距離わざわざ武道会を観戦に来るんだからおもしろもの好きで行動力があって、かなりビーデルと仲がいいんだろうという願望めいたキャラ設定です。私自身気が弱くてこういうちゃきちゃきした友人と言うものにはかなり憧れかつコンプレックスも抱いたものです。そういう女同士の意地とか遠慮のなさとか、そういうものを感じてもらえればと思います。あとbeat2と少しリンクしています。

 

41. wave3

 しょってから丸分かりでしょうが今回もポルノグラフィティの「ラック(→全文歌詞)」がモチーフです。困った時のランチさんと言う話なんですが(狂言回しが出てこないと話が進みゃしないんです)、結構いいコンビだと思います、このヤンデレ同士。ランチさんって年下には優しそうだし、勘定してみたらまあ実際ぎりぎり母娘でもおかしくない歳の差なんですね。ランチさんは多分悟空より4つ5つ上だからこの時点で30代半ば、自分の設定ではこの時点では18号が17か18くらいですから。と言うわけでカメハウスの女メンバー引継ぎさせてみました。

 ラックの歌の感じとしては、この子達の不良時代…かなりぼかしてはいるのですが…の方がイメージが近いんですけど詳しく書くわけには行かず、構成が難しかったです。欠落感より閉塞感のほうが強くなっちゃったけど何とかまとまってよかった。途中に出てくる童話はご存知ヘンゼルとグレーテルです。もっと色々童話を絡ませたかったのですけどね。ちょっと他女性陣3人と区別をつけたかったので、読書が趣味と言うオリジナル設定をつけてみました。あまりテレビを見て笑ってるってタイプでもないと思ったんでそうしましたが、なかなか絵になると思います。

 

42. wave4

 今回のモチーフはポルノの歌ではなく、アニメ「バーテンダー」のOP、ナチュラルハイの「バーテンダー」です。(→全文歌詞 →youtubeフル版) ニコでは下の動画の真中らへんくらいにあります。

 この「あなたの偽善振りがやけにこの体を湿らせる」というフレーズがとても好きで、いつか書いて見たかったのでした。でも実はこれ、wave3で使うはずの歌だったんですが、どうしてもクリパチだとこういう大人の雰囲気にならないのでベジブルに持ってきたという次第。ベジータに酒を注がせたかったので、そのシチュ作りになかなか苦戦しましたわ。
 セレブも楽じゃねえよ、って話です。ブルマは結構社交界栄えしそうな性格だし美人だし、そりゃもう開き直れば男なんざ選り取りみどりで出会いの機会だって幾らだってあるはずなんです。でも彼女が選んできたのはそういう男達じゃなかった。未来においても再婚(て言うのも変ですが)とかそういう道もあっただろうに特にそういう様子も見えない。自分の肩書きにちやほやしてくる男と言う時点でそもそも眼中に無いのかもしれません。そういう立場の難しさをちょっとだけ垣間見てみました。こういう難しさはチチもビーデルも、ある意味では18号も共通で持ってるもんだと思うんですけど。だからwaveシリーズってのは、そういうのも何もかも飛び越えていらっしゃい、という彼女達の話としてまあちょっと纏まっています。
 歴史なんて、実はこういう一言で変わっちゃうもんなんです。うちの小説で、トランクスが未来トランクスが予言したよりちょっと早く生まれてるのは悟空のあの一言が遠因になっているという言い訳と言うかマイ設定があったので、今回書けてよかったと思います。

 あと、今回の製作に伴って、過去の分を少し修正しています。

 

43. Life

 外伝1中盤の、妊娠初期の悟空フラストレーション期のお話。とりあえず家事でこき使ってやれと言う話なのですが…楽しかったです(笑)悟空がそれまで、子供の頃やカメハウスとか神殿とかでどのくらいまめにこういうことしてたかは知りませんけど、やりゃ出来ると思うんですよ、やりゃ。めんどくさいだけで。私もそうなんですが…
 話中でチチが2ヶ月に入ったあたりからつわりなのは可哀想かなあと思わないではないんですが(この話の時点で3ヶ月目前半くらい)、まあサイヤ人の子供だし発育がいいんだろう、多分。ちなみに自分の中の設定だと、悟飯も悟天もですが、ちょっと普通の、地球人の場合の予定日より遅めに産まれてきています。
 オリジナルチートアイテムは使わないでおきたかったんですけどね…カリン様と一緒だ、私も甘いな…。あと、このドラゴンレーダーについては後々また活用される予定です。ずっと気になってたんですよね、サイヤ人編冒頭で悟飯の帽子につけたドラゴンボールってどうやって探したんだろうって。集めたこと知らないんだから、ブルマには接触してドラゴンレーダーとか借りてないんだろう。でも偶然で3つも集められるはずもないから、絶対にレーダーは悟空の手元にあるはずだ。で、よく考えたらこれがあるかも知れないと。ピッコロ戦(ファーストコンタクト)でエネルギー波を受けた時にぶっ壊れてる可能性も無きにしも非ずですが、その辺はあえて無視しました。

 

44. Life2

 Luna4でチラッと触れている、悟空とクリリンがちゃんと独立を言い渡されると言うエピソードです。ネタ自体は随分前からいつか書こうと思ってたですが、ちょっと中途半端になったかなあと言う気もします。このミクロバンド云々は未公開の分の話のネタ振りなんですけどね、とりあえず再三出てきている悟空とチチの宇宙後のギスギスについて悟空に何かしら文句めいたものをじっちゃんに言わせてみたかったのです。で色々考えたのは考えたんですが、やっぱし悟空がネチネチ言葉にするのは違和感あるし、もう手段はあるんだから心と心でやり取りするがいいさと。当初はもうちょっと、初代のカメハウス組についての回想とかあったりしたんですが(悟飯じいちゃんの弟子入りの経緯とか離れたところとか)、やり過ぎかもなと思って夢枕にだけ。

 うまいことまとまりませんでしたが、色々自分の中で悟空についての整理を図った話です。

 

45. 46. Life3(前編/後編

(前編)
 Lifeシリーズはもともと孫家メインで行くはずって言ってたのにどこ行った!とお思いの方にはスイマセン。でも後半から戻りますから…
 前半は、本編3「色欲」で冒頭書いている、悟空が気を探れるようになって精神と時の部屋に入るまでの話です。悟空始点で当初考えてたのですが描写が一辺倒で単純で冗長になりますし、ではとずっとやってみたかった神様メインに挑戦してみました。
 神様の過去についてはなるべくぼかしましたけど、界王様が言ってた「人の邪悪さに影響された」ってどんなんだろうなーと考えて、まあかなり昔の事っぽいですし素直にこんなんでいいかと思って。現代においても、去年あたりインドで食べなくても生きてる子供ってのが生き神様扱いされてるニュースがありましたが(その後どうなったんだろう)…
 本人割と軽く言ってるけど、「どおりでみんなとちょっとちがうかなー」ってのは、もとより記憶を失ってしまった神様にとって、ものすごい重いことだったんじゃないかなと思います。前に記事のほうで私はヤムチャを影の悟空であり、もう一人のなりえた悟空だと書きましたが、神様もある意味そうなのかもしれません。だけど真に純粋である悟空は神の座を蹴り、神様は神の座を自分を割ってまで欲した。その違いはなんだろうと言うのを考えたかった話です。

(後編)
 というわけで孫家お買い物ネタでこうまとめました。あんましほのぼのでもないしどっちかと言うとぎすぎすしてますが。
 散々記事等で「この時期の悟空はわからん」と言ってきましたが、今回は一応正面からそこに取り組んでみました。きっと悟空としてわからんと言うのは、逆にキャラとして一見そぐわないことを考えたりしてるからだろう。で、考えてみるに、キーワードは「限界」「休む」のように思いました。ベジータに「音をあげたか」と言われても肯定してますし、さっさと部屋から出てきますし、絶対にその後も入りたがりませんし、なんかこいつよっぽど精神と時の部屋が嫌いなのかとも思わせる描写です。
 要は、悟空は部屋の中で自分の限界を見てしまったのでしょう。短期的にも、長期的にも。言い方は陳腐ですが、その事実に傷つき疲れ、癒してくれるものが欲しかったのでしょう。で、悟空にとってそれは悟飯ではなく、あくまでチチだったのです。例えて言うなら出征の前に子供と母親を一週間も会わせずにいるなんてちょっと考えてみれば尋常ではありません。アニメのように、悟飯とチチに時間をすごさせてやりたいなんて殊勝なことを考えているなら、神殿に置き去りなんてするわけない。本当に徹頭徹尾父親失格ですが、悟空にはそんな事考えている余裕も無かったというのが正解なのでしょう。

 

47. Life4

 Lifeのラストは、丁度時期が重なりましたし(5月26日がセルゲームですからね。今日は5月23日)命日ネタです。記事の方でフリーザ戦後の「待つチチ」をやりたいと言ってましたが、結果的にはそこまで深くは踏み込みませんでした。ちょっと重めの話が続いたので、息抜きみたいな。
 悟空と悟飯の関係もあんまり普通ではないというかどっかちょっといびつではあると思うんですが、悟飯とチチについてもそうだと思います。私は家庭の事情であまり幼い頃母が傍にいなかったし、母がある程度傍にいる時間が出来たら今度は父親がずっと長いこと単身赴任でいないという環境だったのですが、母は母なりに色々苦しかったのだろうと今になって思います。子供がいるから、ってのも思っていたのでしょう。まあ彼女の場合その逃げ道がちょっと変な方向だったので、私も幼かったのでだいぶん反抗したりしてたんですけれど。
 だから、悟飯ちゃんは本当にえらいなあ、と思います。多分小さいなりに母親に対して息苦しく、反抗したい事もあったでしょう。ひょっとしたら悟天が居なければどっちも罪悪感やら遠慮やらが積み重なって、どこかで決定的な亀裂が出来てしまったかもしれない。それがbeat1で書いた未来編の悟飯像なんですがね。いろんな意味で、子はかすがいっていうのを書いてみたかった話です。
2010/06/15 最後の一文が蛇足っぽかったので、そこだけ削除しました。

 

48. blue
 新シリーズは夏ですし、爽やかに青がテーマで!しかしのっけからあんまり爽やかでもないですね(笑)
 歩くと走るとどっちしようかなーと思ったんですが、一回歩きで書きかけてあんまりにもったくさい展開だったので走らせてさくさくと街に着かせました。その分色々はしょられたところが出てしまったのですがまた機会があれば。
 最後の街の辺りはベトナムあたりのイメージで書いてしまったのですが、地理的にはもうちょっと北のほうで良かったかもしれない。ていうかLANDMARKの地図とか見たりしてるんですが、イマイチ緯度とかが把握できないので考えるのが難しいです。牛魔王のおっちゃんの城をわりと北のほうとか言ってるので分けが判らなくなる…まあ雰囲気雰囲気。南のホーチミンとかじゃなくって中国の境辺りのハノイやハイフォンみたいな感じって事で。
 お察しとは思いますが裏のパートもありますので、多分その内書くと思います。で、書いてて色々考えては見ましたが、よそさまでパラレルのこのカップルの話とかたまに見たりするんですが、結婚せずにお付き合いと言う物をしてたならこの二人どういう風になってたんでしょう。パラレルが嫌いってわけではないのですが、私はなまじ付き合う期間が長いとこの二人は逆にくっつかなかったんじゃないだろうかと思っちゃうんですが。悟空が働かないからね…。
2010/06/16 ちょっと加筆修正。

 

 

49. blue2
 blueの話の頃~Lifeの手前位のヤムチャとブルマ。ネタ帳にはあったのですがもともとのBlueの構成の中に入っておらず割と唐突に決めて考えた話だったり。てかfire3もそうでしたが…ヤムチャって難しいんですよコンニャロー 
 結婚願望が強いくせにだらだら付き合ったり、浮気をしたりというヤムチャの行動がまずずっと謎だったんですよ。で、こいつは多分すっごく女性に癒しというものを求めてるのだな、と。でもってすごく甘えてるのだな、と。だったらブルマと合う筈ないんですよ、根本的に。それでも傍にいたのはヤムチャなりにやっぱりブルマの事が好きだったんだろうと思うのですが…と、ここまで考えられるようになったのはwave4でブルマ側のヤムチャについてを整理していたおかげだと思います。雑いとは思いますが自分的には色々書いてる間に考えられたので好きな話ではあります。で、ヤムチャがどの程度浮気しちゃったかって?それは内緒ってことで。

 ところでブルマの出てくる話には色々間違いが多いです。彼女の歳とかについてちゃんと整理して書いてなかったのが悪いんですが、2本ばかり決定的に修正しないといけないところがあります。まあめちゃくちゃでっかい事でもないのですが、その内直しますのでごめんなさいです。

2010/08/03 というわけで、water3とLuna4(後編)と共にちょっと加筆修正しました。うちの小説ではブルマが高2の夏休み、17になる直前で、12歳になったばかりの悟空と出会うという設定になっています。つまりうちだと本当はこの二人は5つ違いで、彼女はエキサイティングガイド等にある生年より1年早く生まれちゃってるのですが、そこを直すとかなり広範囲にわたって大幅に直す羽目になるので(lightとかfire3とかかなり変わってくる)もう開き直って最小限の直しで済ませる道を選びました。後々にも話の中で彼女は4つ違いとか言ってるところがありますが、まあ16の時に本当は14じゃなくて12だったのだな、と覚えちゃったって事にしてください。
 そんなわけで、ブルマが30になったのはうちではベジータ・フリーザ戦があった年の8月なんですが、その時はヤムチャはあの世なのでプロポーズできないのです。前々からどうもブルマの歳が曖昧だよなとは思ってたのですが、今回ちゃんと数えなおして流石にこれはあかんと。なので、悟空が帰ってきたときに言った余計な一言をヤムチャがマジに取っちゃってプロポーズしたという風に変えてしまいました。すいません。
 で、後に彼女が40になるのはlong3のすぐあとなんですが、一応ヤムチャも曖昧だった歳を今回エキサイティングガイドに倣ってブルマと同じ生年としました。が、もうヤムチャはその時点で誕生日を過ぎて40になったのだという風にご理解ください。あと、Luna4では前はボールを見つけて帰ってきてたのですが、全く忘れてたのですがこの時は石ころですので見つけられるわけないのでそこを修正しました。

 

 

50. 51.blue3(前編)(後編)

(前編) blueシリーズでは亀仙流それぞれの青春模様を書こうと思ったので、いよいよ18号とクリリンです。18号って割と作中でもあるように文字にするとごく普通の反応をしてしまう子なんですが、あんまりやりすぎるとらしくなくなるんですよね。ていうかDBの女の子ってどの子もかなりツンデレなところあるんですが、18号はその究極ってイメージあるんです。でも逃げてばっかりじゃ本当にクリリンは見つけられないし、どうしたって彼女から会いに来るシチュエーションというのが必要なんですが(wave3でランチさんに作ってもらったのですが)、会いに来て素直に会えてそれで終わっちゃ勿体無い。現在では不可能になってしまったすれ違い話というものをどうにか作ってみた感じです。あ、もう拍手小説も50話目か…(前後編とかも通算して)

(後編) 会えない時間が~愛育てるのさぁ~♪(『よろしく哀愁』郷ひろみ)…って、今このあとがき書いてるときに思い出したけどぴったり過ぎるじゃんか…(→全文歌詞
 最初の頃割とあった、主人公がちょくちょく入れ替わる文体ですが、改めて意識してやってみると難しいものです。特にこの子達喋り言葉が割と似てるので、余計…
 後々ブウ編でクリリンが戦いに出て行く際にわざわざ18号に告げに行くんですが、読んだ時にえらい律儀だなーと思ったもんです。てか悟空だって言っていけよ!と当時突っ込んだのですが、そこから膨らませた感じです。にしても、ブルマって1からスカウター作れないんですかね。やっぱり爆発しちゃうし危ないんでしょうか、いやまあ普通にみんな許容量超えてるか…あれがあったら、みんな誰がどこに居るか分かるし連絡取れるから色々便利は便利だろうにと今ふと思ったんです。
 いやまあ、最初は結構劇的に嵐の中抱きしめあうとかそんなん考えてたんですけれど、考えてみてやっぱりどうにもギップル警報が出たし、18号をそこまでデレさせるのも自分的になんか抵抗があったということで、なんとなく半端は半端かもしれません。でも今回色々考えてみて、18号ってもんが自分の中でわりと確立したので良かったですね。

 ところで、今回は割と現実世界の名言やらを引用しました。最初は「月がとっても青いから」って歌からこの話考え出したんですが、月ねーし(笑)でもなんか、青空になってかえって良かったかな、と思います。
 「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。 友情は人を強くするばかりである。」(ボナール)
 「恋に肩をたたかれた時には、 常日頃は詩的な調べに耳をかさないような男でさえ詩人になるのだ。」(プラトン)
 「天主(てんしゅ)の御母(おんはは)聖マリア、
  罪人(つみびと)なる我らの為に、
  今も臨終(りんじゅう)の時も祈り給え。」(アヴェマリアの天使祝詞)

 

52.blue4

 前の話からえらい間が開いてしまってすみません。本当は4はじいちゃんの話を書こうと思ってたのです。ですがセーシュンってのでまとめたくなったため、天さんとランチさんの話になりました。しかしこれが難しい難しい。二人とも複雑なパーソナリティだから、考えようと思ったらいくらでも小難しく深みにはまっていくし(天さんが鶴仙流に入った経緯とか家族構成とかランチさんが分裂した経緯とか)、会わせたら会わせたでいかにくっつけずにいさせるかとかさ、もうねえ。
 ちなみに最初はランチさん視点の話だったのですが、あんまりにも天さんからの扱いがひどいので、こりゃ彼女サイドからしたら何で逃げるかとかなんで急に消えるかとかわけもわからず振り回されてかわいそうなだけだわと思ってやめました。実際えらい欝話になったし。

 天さんはある意味悟空よりよっぽど修行馬鹿です。なんでそんなに修行馬鹿かっていうと、たぶん悟空より繊細で自分のコンプレックスに正直なためだと思いますが、もうちょっと気楽に生きてもいいのになあと思う。で、なんで天さんがセル戦後唐突にもう会わんわみたいなイミフなことを言い出すのかと考えて考えて、出した私なりの答えがこうです。どうぞご了承くださいませ。

 

53.sound

 悟飯が生まれたばかりの話です。父親としての悟空の始まり、といったところでしょうか。もうすこし掘り下げても良かったのですが、とりあえずとっかかりと言ったところです。
 拍手であるサイトさんでの悟空考というものを教えていただいてこれがあらかた出来てからさっと目を通させていただいたのですが、私が考えているのもまあおおむねはそんな感じです。この家族のディスコミュニケーションと言うか、繋がってると信じているゆえの通じ合って無さと言うか、そんな人間関係がこれからのひとつのテーマです。
 私はそこの考えとは違って、悟空は悟空なりに家族を愛していると思っているし単なるバトルマニアではないと思っているのですが(真にバトルマニアであれば戦いを息子に譲ったりすることなく自分だけで完結するんじゃないかと思っているので)、なぜ悟空が子供のことを思いやっていないように見えるかと言うと、彼はどうも子供と言うものを異様に信用しているのです。幼さとか言うものを全く加味していない。ベジータの親バカとは違う次元で妄信していると言えなくもありません。
 よく世間一般の父親がドラマ等で思春期の子に向かって「お前の好きなようにやってみろ」と言ったりしますが、悟空の場合それが命がけのフィールドにも、年端も行かない子供に対しても無差別に適用されてしまう。お前が戦いたいなら戦えばいい、で済んでしまう。だから悟空はよくランキング等で理想の父親にあがってくるのですが、他方で恐ろしく冷たい最低の父親にも見える。それは多分おのれが年端も行かない頃から半ば強制的に独り立ちしてしまったせいもあるし、悟飯が更に幼い頃からそういう環境に放り込まれて表層上はそうなってしまったせいだと思うのですが。一応弁護しておけば悟空は戦いに臨むに当たっては見る限り自分から悟飯に対しては強制していないし、力が及ばぬと見れば(←ここに問題があるのですが)なるべく退かせて裏方のことをさせています。基本的には息子の夢と言うものを尊重しているけれど、『この子は賢いから己の力量を判断できていて』、その上で己を活かそうとして戦いに参加しているのだからそうさせてやろう、というスタンスです。悟天には超裏技を教えていくせいかまた別ですけれど。

 私の捉えるところでは悟空はカリカチュアされた究極の父性であり、チチは同様にカリカチュアされた究極の母性です。ものすごく単純な言い方をすれば、父性は自立を促す性であり、母性は庇護をし依存を促す性です。まだ子供をもうけていない私が挑むのもなんですが、そういうものの生ずる軋みと、愛ゆえの模索を少しずつ考えてみたい。
 物語後半の悟空は主に世代交代をしたいと言う鳥山先生の意向もあって、おそろしいほどに「自分はいなくてもいい人間だ」という冷めた意識で動いていきます。むしろ「自分がいない方がうまく回る」と思っている節すらある。「いなくったって子供たちがいる」と。それは命惜しみをしていないと見えなくも無いけどどうも私個人の目から見ると違う。最後の最後にはそこまで人から遠ざかるか、と思うほどにです。それについてのひとつの答えを過去にあまり深く考えずにある話の中に描きましたが、そういう葛藤、そしてある種のサルトルの言うところのアブラハムコンプレックス。それらを通じて、私なりに悟空という、この一見単純で、その実理解しがたいものを理解してやりたいと思います。

 

54.sound2

 なんだかんだでえらい間が開いてしまいましたが…じいちゃんと悟空描くと言ったりしてましたが…とりあえず構成上それは次!これはずっと持ち越してた、『帰ってこない間待ってたチチ』の話です。もうちょっと母子間でぴりぴりしてる時とかネタはあったんですがうまくまとまらなかったのでとりあえずある程度本人的に煮詰まってる帰還直前描こうと。で私が話なに書こうーってぼんやり考えてたのが丁度この年末時期だったんで。

 最初の頃あんまし深く考えずに張ってた、チチの雷嫌いというネタをやっと回収できました。わりと序盤で気軽におっちゃんの城の周りに髑髏転がってたりしますが、まあそういうこともあったのでしょう、きっと。この帰還直前の前後ですが、原作ではチチがいきなり服変わってたり牛魔王のおっちゃん居なくなってたり、どうなってんだよと思うことが多かったので(うちでは冬の設定なのに悟飯半袖だし)辻褄あわせが結構大変だった(苦笑)うまく繋がってよかったですけどね

 上でディスコミュニケーションがこれからのテーマだと書いてますが、悟空は(とくにうちのはうちの旦那がそういうタイプである影響かそうなんですが)なんでも一言で返しそうですから、深く関わろうと思ったらチチは苦労したでしょうね。聞いてくれないと言い出せないってこともあるわけですから。…もちろん、相手は『あっちが話してくれるまで待とう』と思ってる場合もままあるんですがね。愛の逆は無関心といいますが、手を伸ばしてきたなら捕まえられるようにそっと手を開いているのが愛なんだなあと思ったり思わなかったり、自戒として。

 

55.sound3(前編)

  色々応援いただいてるのに大変大変(なんと表の方では2年も!)お待たせしましたが、ようやくの続きです。ずーっと考えてはいたんですが、仕事の連載と同時並行できないこのお粗末な頭よ(泣)といっても今現在中編の途中までしか書いてないのですが…はよ書き上げよっと

 悟チチを期待していただいた方には申し訳ないのですが、今回は半ば強制的に『家』から悟空をひっぺがしました。そうでもしないと、うちの悟空はかなり出不精というか日々の暮らしについて保守的というか一旦落ち着いちゃうとあんまり自分からよそに好んで出かけるタイプじゃないんですよ(原作でもあんまりフラフラ冒険して遊び歩いてる風でもないし)。そんでちょっといろいろ考えてもらおうという腹です。考えてもらうだけじゃ何なのであるキャラに登場してもらおうと思ってます。まあもうちょっと中編ではイチャイチャさせようかな…

56.sound3(中編)

 というわけで中編ではもうちょっと(妄想というか夢の中ですが)イチャイチャさせました。裏パートが2重罫線の中に予定されてるので、そのうち多分書くでしょう。多分。
 MAD(オバQのBelieve me)とか、絵ではたまにこの時期のほんわか孫家を描くのですが具体的に字に会話とかを起こしてみると結構こっ恥ずかしいものですねえ。よく、悟空はよっぽど家にいないダメ親父、ピッコロのがよっぽどお父さんしてるだろみたいな意見を見るのですが、家にいないっつってもセル戦までのトータルで見たら2年かそこらで不可抗力だし、この時期は甘々のパパをちゃんとやってるみたいだし、刃牙のオヤジとか猪熊の虎治郎氏とかケロロの日向家のオヤジに比べたら(比べんなって)だいぶんマシな部類じゃないのか、とその度思ったり。
 しかし悟空が子供をデレデレと甘やかすという図があまり想像ができないのも(自分ところに子供がいないせいでしょうけど)また自分個人的には事実で、あまりやりすぎるとどんどんキャラが変な方向に行きそうだったので、まだなんだか想像がつくじいちゃん成分で誤魔化してるみたいな。チチ相手ならぶっちゃけHがありゃなんとかなるか的なところがあるのですが(スマン)。後編は今月中には書いちまいたいなと思います。

 あと、棒術の描写については可怪しいかもしれませんけどあしからず。自分が薙刀昔ちょっとやってたので八相とか言ってますが(半身になって前身の腕で棒の前の方を持って脇に構え後身の手は反対の腰につけ、斜めに棒が上半身を渡るように構えてます)、構えの名称とかカンフー的な見地からでは多分違うと思います、すみません。

57.sound3(後編)

 思ってたよりは早くまとまりました。ずーーーっと詰まってたのは、このウパとボラをどう登場させてくるかって部分だったのでした。最初はもっとスケールでかく、ウパに昔の悟空よろしく世界中旅させて、ドラゴンボールをたまたま見つけて悟空と出会わせようと思ってたんですが、どうしてもボラ父ちゃんを出したかったのであまり遠出させると話がややこしくなるしどう父ちゃんの元へ帰らせるかわけわかんなくなってきてたので。でももうエイヤ、とばかりにバッサリとそんな壮大なネタ振りは放棄しました。まとまってよかった…マジで…回収できないレベルのネタ振りはしないに限る…
 一応念を押しておきますが、このネイティブアメリカンチックなしきたりだの通過儀礼だのは、全くわたしのオリジナル設定ですからそこんとこヨロシク。最近マンキン完全版買った影響とかあるかも知れませんが、ホント浅学なのに軽々しくそんなン書いちまって大丈夫なのかと未だに不安です。しかしこの、アトレイユ(@ネバーエンディングストーリー)みたいなウパがどうしても書きたかったんでした。では悟空はファルコンか。どっちにしても、前にどっかで書きましたがブウ編で悟空の声聞いてわりとすぐこの親子が悟空のものだとわかったのは大人になってから会ってるからだろうと自分は思ってたので、一度会わせたくてそのために書いたようなものです。父上、父上と慕われるボラを大人になってから見れば悟空はどう思うのか。ちっとは良い影響を受けてくれればいいなという話です。

 

 

58. sound4(前編)
59.sound4(中編)
60.sound4(後編)

 一年また開いてしまいましたがなんとかかんとかまとめました。今回は色々紆余曲折がありましたが(最初の頃はビーデルが妊娠してチビどもがもうちょっとでかい頃でやろうと思ってたので)とりあえず今後の方向性として一つの区切りです。悟空とチチの気持ちもなんとなく整理できたしね。悟飯とビーデルとイレーザのことがなんか中途半端になってますがまあそれも今後ってことでひとつ。

 前々から話の中でこの時期に宴会をやろうというのは決まってたので、ずーっとそれと、モチーフにしようと思ってた「楽器」をどう絡めようかな、というところで詰まってしまってたのでした。ずっと筆が滞ってたのは、ぶっちゃけ、ヤムチャの扱いが悪いとファンの方からクレームを頂いてしまったせいもあったので、まあフォローになってるかどうかわかりませんがヤムチャを挟もうと思ったら割とすんなりと流れました。ヤムチャ様感謝。
 基本好きなんですよ、彼のことは。ヘタレとかさんざん上の方で書いてますけど。私の中では悟天の後の性格はこの人に多少影響受けてるんじゃないかというのが前々からありますので、今回書けてよかったなと。他のメンツが全く楽器とかやらなさそうなのでやるとしたらヤムチャだろうと。最初の頃の構想ではトランクスと悟天がバンド組みたがるとか言う素っ頓狂な風だったので、それはあんまりアレだなと思ってたので…うんたんうんたんとか可愛くまとまったので良かったです。あとカンフーレディー的なチチも描けてよかったな。もうちょっとパーティについては描写があっても良かったと思いますが、あまりこれ以上長くしてもまとめるのが大変なので、まあ雰囲気重視でまとめましたです、はい。

 

 

61. wear
 ずっとsoundシリーズで詰まってたんで、あれ、と思われる方もいらっしゃるでしょうがなんかすんなり出来ました。長い話が続いたので、初心にかえって短めのネタで『wear』はやっていこうと思います。着るもの、流行、すりへらすこと、etcetc。とりあえず昔自分も洋裁ちょっとやってたんですが、服作るのって結構手間なんすよ。簡単そうな道着だけど、あれいちいち型紙あてて布切って端かがって縫ってたらどんだけめんどいのか、ってところから。そこで悟空の道着が人造人間編から模様替えになった理由をちょっとつけてみようか、みたいな?

 新婚の頃小説のtimeでやった時計ですが、そのまま持っとったら絶対ラディッツ戦あたりでなくなってるよなーでもそれはさせたくない…と思ってたのです。まあ上手いこと(かな?)話に組み込めて良かったです。

 

62.wear2(前編)
63.wear2(後編)

(前編) もっと最初は冒頭の段のようなキャピキャピした話にしようと思ってたんですが、ずっとそのノリで行くのもどうせ別れとその後描くのに長ったらしくなるよなと思ったのでばっさりとカットしてしまいました。スンマセン
 これはもともとは気絶してたところを起こしに来た悟空とチチをいつか漫画で描こうと思って温めてたネタなのですが、なんかネーム描いてみたら単に泣くだけの話になっちゃうし、このブルマとのやり取りを漫画で描くのもなんか面倒くさい…と思ったので小説の方に回しました。そんでチチ視点の新婚当初話ってのが意外となかったのでくっつけちゃったって感じでしょうか。
 アニメだと神殿の別れのシーンの前では、牛魔王のおっちゃんがチチのこと起こして、周りの奴らと別れの挨拶してる悟空のところにチチが慌てて駆けつけるという描写なのですが、そりゃあんまり冷てえだろ…ヘタしたら起きなきゃそのまま寝かしたまま行っちゃいそうだぞと思ってましたので(まあ原作では抱きついてないのにアニメでは抱き合って頭ナデナデとかあるのでそれはいいんですが)願望込みで原作寄りに補完した、ってことでひとつ。

(後編)最初前編のチチサイドの話だけ書いてアップしたのですが、どうも物足りなくなり悟空サイドもあとで足しました。ややこしくしてスンマセン。
 悟空もそれなりに楽しみにしてたんだとフォローしてやんないとなんかチチがかわいそうだったんで…ので、time4とそれに続く裏2話目の後日譚というか更に続きをちょっと考えてやりました。帰ってきた晩に家で言わせることも考えたのですが、二人で会話するシチュエーションにならなかったので。チョコと卵、なんとか上手いこと話に入れられたかな。
 あと、界王神界での悟空と悟飯というのはMAD4(君はス・テ・キ)でちょっと描いていつか文でもやりたいと思ってたのですが、読みなおしてみて意外といっぱい(約2日)時間があったので飯食ってる間話したりとかもあったろうと。別れのシーン自体は湿っぽくなりすぎるので避けましたけどね。

 

64. wear3

 いわゆる免許回、うちバージョンです。3は前のwear2の前振りというか、再開する直前の心境というのをベジブル絡めて書こうと思ってたんですが煮詰まっちゃったので、最近アニマやBSフジで免許回見てじゃあこっち行こう、と。4でそれはまた改めて。
 アニメではピッコロともどもチチに命令されて取りに行くというコメディでしたが、そのまま書くわけにも行かないしどうすんべと思ってたのですが、うちでは宇宙帰りでチチが機嫌を直す1月中旬~その年の4月あたままでに悟空が免許を取るという縛り(詳しくはnoteシリーズを)があったので、じゃあバレンタインをちょっと取り入れてみようと。ちゃんとした行事としては書いてませんけども。
 なんかセーター編むのやたら細かく書きましたが、そんなふうに面倒くさいので私自身は実は完成させたことは無いのでした。(テヘ)編み物にハマった頃というのは学生時代とか何回かあるのですが、せいぜいマフラー止まり。セーターになるとゲージを作って型紙作って…とかが面倒でちゃんと一枚作るまでに挫折するというパターン…しかし本とかはそのたび読んだりするので知識はあるという。
 手芸自体はきらいじゃないので子供の頃から洋裁とか織物とかビーズとかポンポン細工とか割と色んな物に手を出してますが(母親も籐かご編みとかマクラメ編みとか紙粘土とか割と変なものに手を出してた)最近は機会があればフェルト動物つくりに挑戦したいなと思ってたり。また小説でも刺繍の話とか気が向けば書くかもしれません

 

65. wear4(前編)
66. wear4(後編)
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 後回しになっていた、wear2…ブウ編のベジブルサイドからの補完です。こんなにベジータメインになるとはあんまり思ってなかったのですが。ちょうど今アニマックスでチチが卵になって潰された回を見ながら書き上げました。結婚記念日に何してんでしょね私は…まあ一昨日ちゃんと夫婦でお祝いはしてきたのでいいんですけどもね。
 ブウ編を改めて読み返しましたが、Mマークを付けてまで悟空に戦いを挑んだベジータというのは話を読んでると結構唐突に見えます。しかし彼にしたらもうそれはそれは長いこと悟空に対して敵愾心というか腹に据えかねるというかどうしようもない感情があって、武道会はそれを晴らせるラストチャンスの一日だったのでしょう。それを自分なりに分析といったら烏滸がましいですけども、つらつらと綴っていったらなんだか冗長な文章になった気がしますが、なんとかうまいことベジータの内心とその変化が表現できてたらいいなと思います。あくまで自分なりに捉えたベジータ像ですが。
 一方ブルマについても色々考えては見たのですが、私にとっては作中で描いたとおりに良くも悪くも独善的であるというのが彼女なので、敢えてベジータのことは完全に理解できない、でもこれからどうにかなればいいんじゃないかな、的なところでサラッと流しました。あまり深く掘り下げすぎると彼女は現世の生臭いところに立場として強くつながれている人間なので。

 あと、途中でベジータがチチのことを昔どうこうしようとした、という下りがありますが、それはうちオリジナルでの設定です、念のため。touch3に描いてますのでよろしければ読んで下さい。


 


 

寄稿文1:芝蘭之化

 「無印祭!摩訶不思議アドベンチャー」
に寄せさせていただいた小説です。本文自体のあとがきは小説のページの下にあるのでそこをお読みいただければと思います。主催の蒼月カナン様にご相談の上こちらで公開した分にリンクを後々張っていただく形にさせていただきました。
 fire3はこの小説を書いた後に中盤のヤムチャとブルマの云々をかきたくなって書いた話なのです。これはちょっといい話に過ぎる気もするのですが天さんの門出ということであえて爽やかさを優先しました。ちなみに今日6/14は関西では改で天さんと餃子の死の回でしたですよ。

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