CG覚書:DAZStudioからPOSESTUDIOへ

さてこないだセルシスからPOSESTUDIOっつーソフトが出ました。要はイラストや漫画のために3D素体を読み込んでポーズ付けしようと言うソフトです。イラスタやコミスタから連動させたらコマとか画面のあたりが出てきて作品に出力したときのふいんきがつかみやすいんですね。

で早速CLIPPYもあまってることですしレンタル(普通の買取ソフトじゃなくって、セルシスの提供してるポータルサービス「CLIP」からのポイントによる月極レンタル制なのです)したのですが…あのね、ぶっちゃけ素体がしょぼい。

普通の男の人のフィギュアでこれって…肩幅がねーよ…まあこれから有料でいろいろ増えてくんだろうけど、せっかくこないだあほほどDAZでダウンロードしてきた無料フィギュアがあるのにもったいない、もったいなさ過ぎるじゃねえか。

あとPOSESTUDIOではものを子階層に入れてつかませたり、複数人でのからみでのポーズが記憶できないんですね。POSERコンテンツではいろいろエロい(げふんげふん)ポーズとかアクションのポーズとかも世界中でアップロードされてますから、できるなら既存のそういうのも生かしていきたい。

てことで今回はDAZSTUDIO用フィギュアからポズスタ(と私は呼んでいる、ポースタって呼んでる人もいる)にFBXファイルを介してボーンつきで移入する覚書です。続きからどうぞ。

2011-02-18 テクスチャの反映方法等より詳しく追記しました。こちらから


さてDAZSTUDIOです。今回はCOLLADAの.daeファイルで出力します。DAZSTUDIOだと有料でFBX出力プラグインがあるんですがなんせ$99とお高い。しかもこれをやる前に実はCarrara6proでPOSERファイルを読み込んでFBX出力してみたんですが、(たぶんFBXの年式が古いせいなんでしょうが)ポズスタに読み込んだときにモデルが化け物みたいになってしまったので、DAZ社の形式と直でやり取りするのは何か不安で買いたくないのでした。

<2011-02-16追記>某掲示板で教えていただいたのですが、DAZStudioには30日間FBXエクスポーターが無料で使えるという特典があるそうです。で、私のDazstudio3ですが、この記事を書いた後にアップデートしてその際に一旦アンインストールされて再度最新のものが再インストールされたら、シリアルを入力したあとFBXエクスポーターが使えるようになっていました。なんだこれ、得したけど。

テクスチャフォルダ出力のオプションつきで(特にmediaEmbedしなくても)出力して、そのあとそのテクスチャ出力されたフォルダに出来たFBXファイルを入れてポズスタに取り込んだらOKでした。
<追記終わり>

<2011-02-18追記>FBXプラグインを介さなくってもDAEファイル経由でテクスチャ反映できます。FBXを介すと今のところなぜか0ポーズになっちゃうので、DAE通すほうがよさそう。詳しくはこちら<追記終わり>

DAZSTUDIO3の無料版を使ってます。最近のマグネット多用フィギュアは何か不安なので、念のためにVICTORIA2で試してみます。VICTORIA2を読み込んでテキトーにポーズをつけます。


ExportでCOLLADA .daeを選択、デフォルト設定で書き出します。


これを.fbxに変換するのですが、Autodesk社からFBXコンバーターってソフトが無償提供されているのでそれを使います。

使い方は簡単で、変換したいファイルをソフトの画面の上にドラッグドロップするだけ。すると左に元ファイル、右に変換予定のFBXファイルのリストが出るので、下のConvertを押すだけ。するとデフォルトでは元ファイルと同じ場所にFBXファイルが生成されます。


でもって、POSESTUDIOを起動し、メニュー>ファイル>モデルを追加から(またはモデルレイヤーパレットから)、さっき生成されたFBXを追加。こんなんなりました。


モデルレイヤーパレットでいらん方を選択しゴミ箱アイコンを押して削除します。

見てのとおりボーンつきで移入してきてるので、これでポズスタ上で微調整とかできると言う寸法ですよ。

ちゃんとIK(インバーキネマティクス)もききます。

でもポズスタ標準モデルと違って間接可動制限がきかないので、動かしすぎるとえらいことになるのですが…あと、標準モデルじゃないので、ポズスタの目玉である手の簡単設定もできません。


個人的にはポーズ付け(ポズスタにはできませんが数値とかダイヤルでDAZはモーフで各部いじれますから)・シーン構築にはDAZ、コマとかイラストとかに取り込んでの微調整にポズスタに取り込んでって形になりそうです。まあイラストにするときにはもちろんそのまま使うわけじゃなくてポーズの参考程度ですから微調整とかは実際のところ意味ないのかもしれませんが、リアルフィギュアを使いたい方はこういう方法もあるよってことで。

あと考えられるところでは、DAZではボーンの入った髪や服、建物モデルや植物モデルが結構ありますから、それが使えるのもでかいかもしれませんね。


<2011-02-18追記:テクスチャの反映方法>

ここまではもともとVictoria2にテクスチャがついていなかったので真っ白ボディだったのですが、テクスチャもどうせなら反映させたいところです。しかしこれが結構…結構難物でした。以下、設定方法を書いておきますので参考にしてください。

まずDAZ側でフィギュアを呼び出して適当にポーズをつけます。

で、メニューのFile>Exportから、.dae出力です。前はAutodesk FBX Collada.daeだったのですが、今回はDAZ Colladaで、設定は上のように。ダイアログでShow Individual settingを押すと設定できます。

有料のFBXプラグインも試用してみたのですが、書き出した際になぜか0ポーズ(なんもポーズつけてない状態)になってしまいます。この書き出しでも、下の方のAnimation>Include Transformations にチェックを入れていないと0ポーズになってしまいます。

で、Acceptを押すと、ファイルが出力されます。テクスチャを使っている場合、ファイル名と同じ名前のフォルダができているはずです。
ここで、そのフォルダの中に、できた.daeファイルを放り込んでしまいます。そしてその、フォルダ内に入れたdaeファイルを前と同じようにFBXコンバーターにかけるのですが…


重要なのはここで、FBXの年式を2011年じゃなくって、2010年にすることです。FBXは2011年2月に最新のものになったようですが、どうもポズスタがまだ対応していないらしいので、ここで2011にするとテクスチャが反映されなくなってしまいます。

そしてポズスタに取り込むと…できたー!
この、年式違うんじゃないの?って気づくまでに結構かかってしまった…あと、0ポーズになっちゃうところ…

ついでなのでDAZで買ったAiko3ベースのXinXinさんにとび蹴りをしてもらいました。

FBX2011だとこうなっちゃう。オブジェクト自体に色が設定されてたら読み込むけど、テクスチャは読まない。

2010にした場合。ちゃんと反映されます。ただし、問題はまだポズスタがアルファをちゃんと再現できないところです。裏面がたいてい黒く表示されてしまって、ちゃんと抜けないんですね。ビルボードみたいに一枚板に透過PNGでも貼ってきちんとおもて面を正面に向けてたらちゃんと見えますが、例えば木の枝に一枚一枚貼ってあったりしたらもう無理。裏の黒地が見えまくって使えません。カリングとかアルファテストとか試しまくったけど無理でしたわ…

あと、DAZ上ではちゃんとフィギュアを動かしても髪とか服はペアレントされてるので追従するのですが、ポズスタでは切れてしまいますので、

例えば頭を動かすとこうなっちゃう。こりゃ困る。まあ…ポズスタは基本ポーズ参考用のソフトですし、どうしても髪とか使いたかったら、DAZからOBJ出力とかすればいいんでしょうけどね…


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