今日は昨日の続きの覚書です。iClone5proで自然物をトゥーン化する際の覚え。
その前にクリスタで昨日と同じモデル(3D CARGOの都市景観編のビル)を3DLT化してみました。エクスプローラからOBJファイルをドラッグ&ドロップするとこんな感じ。
(画像はクリックすると大きくなります)
とりあえずこんな設定で。テクスチャのライン検出は階調化してからだと影の際のラインまで拾ってしまうのでオフにしてあります
3DLTにし終わったところ。近景にはやはりこちらのほうが綺麗ですね。欲をいえばマテリアルごとに別々にマスク作って欲しいところです
では続きから本題のiCloneの設定覚えの続編です。ご覧になりたい方はどうぞ
地形と空と水と草で適当に作ったこのシーンを昨日のように線のみ・影のみにしてみます。トゥーン自体の設定のやりかたは昨日の本文を参照のこと
動画にするとこんな感じ。草や水等配置した時点である程度風の影響を受けた動画を作ってくれるのでとても楽。個別に設定も可能です。あまり3D3Dしておらず割と2Dと馴染み易い結果が得られるのがVUEに比べて使い勝手良し。
{{insert_meta nico}}
別プロジェクトとして保存し作業開始。まずシーンマネージャで空を表示オフにし、ステージ>2D背景でカラー背景を白にします。
ライトを選択し、環境色を白にします。
水のゆらぎの色が残ってるので消します。水を選択し、色を白にします。
草を全部白にします。それぞれの草を選択し、画像の拡散で真っ白な画像を選びます。
地形を白くします。これはもともとVUEで地形作って3dsで書き出し、昨日みたいに3DXchange経由で取り込んで地形化し草とか配置したもんなんですが、iClone5.5でついた地形テクスチャ変更機能はこうして取り込んできたやつにはつかえませんので地形をプロップに戻し昨日のように拡散のテクスチャを明度100にして白くします。
トゥーン線をつけてプレビューしたところ。
エッジ0、影スライダー両方白…なのに草は何故かどうしてもシェーディングが残ってしまいます。うーんどうにかならないかなこれ
まあ水・空・地形・草はこんな感じです
木はどうしたとお思いでしょうが、木はテクスチャを設定するプロパティがないのでどうしても白く出来ないのです。トゥーン化自体はできるのですが
どうしても白くしたい場合はビルボード風にするか、iCloneの木オブジェクトではなくてプロップとして作られたオブジェクトでやるしかありません。
画像ライブラリか、エクスプローラから右ドラッグアンドドロップをすると、取り込む際の選択肢として「画像レイヤー」「平坦」「ビルボード」が出てきます。画像レイヤーは3Dの視点に影響されず前面にベタッと張り付くもので、キャラとか重ねる場合はこれが便利でしょう。ビルボードと平坦は似ていますが、大きな違いがあります。平坦は視点やオブジェクトの回転にしたがって面がシアー化しますが、ビルボードは常に正面に向くのです。
そして、平坦はトゥーンエッジがつけられますがビルボードはつけられません。
アルファで抜いた葉も比較的綺麗にエッジが出ますが、ちょっと甘い場合は素材設定でアルファのしきい値にチェックを入れ調整すると完璧です。
このアルファ抜きトゥーンが綺麗に出るという点は結構敷居が高く、CarraraやPOSESTUDIOでもイマイチ納得が行かなかったのですがiCloneは大満足です。トゥーンの精度自体はクリスタと比べてみれば決してきれいなものではありませんが、クリスタからアルファ付き画像として書き出して画像レイヤーで合成するということも出来ますので個人的には期待大です。6はもっとトゥーンの使い勝手良くなるといいなー