動画ワークフロー覚書1;Animanateeざっくり解説

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さて、DSのマジコンにAnimanateeというぱらぱらアニメ制作ソフトをぶっこんだおかげで格段に動画を気軽に切れるようになりました。おかげで繋げてみたらちょっと過剰なくらいに演技をつけてしまうので泣く泣く抑えている始末。だって動きつけるの楽しいんだもの!

しかしAnimanateeから実際どうやってファイルを切り出してカット完成まで持ってくか…これが結構煩雑な作業の集まりなんですよ。扱う画像が多いですからね。何回かに分けてどう作業を進めていこうかと言う手順の覚え書きっつーことで。動画に興味のない方には全くどうでもいいアレで申し訳ないです。

Animanateeでわしわしと動きのタイミングだけつけたこのボツ動画を例に。今回はDSで作った動画をAVIにして各コマの画像に切り出すところまでです。

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1)Animanatee

さてAnimanatee(アニマナティー)とはなんぞやってことですが、DSのマジコン上、R4で動くHomebrew(個人の作った同人ソフト)です。公式はこちら。現在の最新版は2009年9月の1.5bです。

Deku’s Tree of Art – Programming
http://deku.rydia.net/program.html
マジコンはぶっちゃけ今係争中で手に入りづらくなってきてるのでお勧めはしません。よって導入の詳細は解説しません。ぐぐれ。

2009-11-13追記:関連リンク
ユーザーの方謹製マニュアル(英語):Homebrew Animation on the DS
http://users.telenet.be/UglyMike/Animanatee/Webview/Animanatee%20-%20Animation%20on%20the%20DS.htm

作者のいるフォーラム:gbadev.org :: View topic – Animanatee (updated 2009 Sep 3)
http://forum.gbadev.org/viewtopic.php?t=14116&postdays=0&postorder=asc&start=135

Animanateeはざっくり言うとぱらぱらアニメを作れるソフトなんですが、なかなかDS同人ソフトとは言えこれがよく出来ていて、使いやすさもPCのアニメ作成ソフトに引けをとらない代物です。描いたアニメはマジコンに差すmicroSDに独自形式.anmで保存されるのですが、公式で落とせる「anm to .avi file converter for PC 」という.exeファイルのアイコンに.anmファイルをドラッグドロップすることで.AVI形式に変換することができます。

今回これを書くに当たってどうにかしてPC上のDSエミュでAnimanateeを動かせないかと頑張ってみたんですが、セーブデータをmicroSDに保存するという特殊性のためかエラーが出てしまい無理でした。PCでAnimanatee使えたらいいのになあ…

色々他のアニメ作成ソフトを当たってみたのですが

・軽い(FireworksCS3はここでだめ。描画が重い!)
・前後両方のオニオンスキンが使える(ImagereadyCSや多くのフリーソフトはここでだめ。後ろだけだったり前だけだったり、オニオンスキン自体使えなかったりする)
・プレビュー、指パラがさくさくとできる(RETASはこれがイマイチ。Animanateeは左右ボタンやスライダーでぱらぱらめくる感覚で確認編集できる)

という3大要素を満たすのって実はなかなか難しいんです。ので今のところ一番指パラが重要な動きのタイミング付けに関してはこのソフトを愛用しています。将来的に音楽を読み込んでタイミングを合わせて動画を作れたり出来るようですので期待してます。(これが出来るとMADがとても作りやすくなるので)

 

<2009-11-13追記>色々試したけど
「パラパラまんが道」のページ
http://www.anime-soft.com/~paramiti/
はまあAnimanateeにちょっと使い心地似てるんじゃないかと思う…プレビューとかもたついたりするけど。連番ファイルをアニメとして続けて再生して編集も出来るというソフトなんですが、シェアウェアなんでそこんところ。(試用はできるけど既存連番ファイルは試用では読み込めない)レイヤーが使えないのが痛いし指パラって感覚でもないけど、まあフォトショとか持ってないけどアニメ作ってみたい方は試して見られるのもいいかと。Frametoonは公開停止になっちゃったしなー。

ちなみにDS用だとFlickbookという同様のぱらぱらアニメ用ソフトもあってこっちはiPhoneアプリにもなってるんですが、比率が4:3じゃなくてかなり横に細長いので使えませんでした。
DSでパラパラマンガを作る「FlickBook」 – Insane Byson
http://d.hatena.ne.jp/byson/20080113/1200233704
iPhone で”パラパラ漫画”が書ける 「FlickBook」 – 今日のアプリ第218回 – iPhone・iPod touch ラボ
http://ipodtouchlab.com/2008/08/iphone-flickbook-218.html
ついでに言うと前に紹介してたColors!もiPhoneアプリになってます。

DSiだと任天堂から公式でぱらぱらアニメ用ソフトがあるみたいです(無料)。今度旦那の方のDSiで試させてもらおう。SDカードにアニメGIFとして出力できるのかな?

うごくメモ帳
http://www.nintendo.co.jp/ds/dsiware/kguj/index.html

アニメGIFからAVI出力、画像を切り出しするソフトとしてはこれがお勧めかも。直接編集も出来ます
Giam ダウンロードのページ
http://homepage3.nifty.com/furumizo/giamd.htm

</追記終わり>

 

 

<ざっくり機能解説>

オープニング画面。マナティーが可愛い。
まずNEWを選ぶと下のような真っ白新規画面になります。右上はタッチペンの筆圧を好みのレベルに調整するオプションです

まぶしい。真中のFRAME○/●は、分子が現在のフレーム、分母が作ってあるフレームの総数を示します。FRAMEの前の■は、現在のアクティブ色です。
上画面は動画が再生されるプレビュー画面、下は実際にペンで描いていく作業画面です。

 

メイン画面。LかRを押している間呼び出せて下画面に表示されます。

まず真中のFRAME RATEで動画の速さを設定します。タイムシートのようにどのフレームが何コマ続くとか設定できず、この動画の中全部共通で、ひとコマひとコマがここで設定した速さで切り替わっていきます。デフォルトの10だと一秒間に10枚、8だと一秒間に8枚。普通のリミテッドアニメでは一秒につき24コマですが、所謂3コマ落ちだと8が適切な値になります。2コマ落ちだと12、フルアニメだと24ですね。下のALL+PLAYとかは未だによく分かりません。
(2009-11-13追記:他のユーザーの方のマニュアルによると、現フレームからどれくらいの幅を持って再生させるかと言うオプションらしい。左が現フレームの前に何コマ追加か、右が後ろ何コマ追加か。両方をALLにしておけばフレーム全てがPLAY’ボタンで再生されます)

上の>>>、<<<はオニオンスキンの有無です。>>>が次のフレームを1コマ透かして見る、<<<が前のフレームを1コマ透かして見るです。

隣のUP/Xツールは、上ボタンかXボタンを押した時に呼び出されるツールを設定します。右からバケツ、消しゴム、スポイト。下のFILL GAPはバケツの際に塗り漏れを防ぐためにどのくらいの隙間を無視するかの設定。

左上のSCROLLは、これを押した後一時的にもとの作業画面でSCROLL MODEにするためのもの。このモードの間は、タッチペンでドラッグすると画像を移動することができます。(拡大縮小は不可能。なお、移動して画面外に出た分は反対側から出てくる)

UNDO、REDOは取り消しとやり直し。

その下のMASKは、お絵描き掲示板やお絵描きチャットと同様に、該当の色をマスクする機能。OFFとなってるボタン部分をタッチすると、MASK(マスク)、RMASK(逆マスク)、OFFと切り替わり、隣の色ボックスをクリックして下のパレットでアクティブになっている色を流し込みます。ただ、困ったことにマスクをしてても消しゴムを使うと消えてしまいます。
(2009-11-13追記:試したところ、RGBが255,255,255(Animanateeのスライダーでは31,31,31)の白は消しゴム色として扱われるようです。BGに何か赤で描いてTOPに黒で落書きをし、それの上からこの白で書くと、BGが白で隠れず単にTOPレイヤーの黒部分だけが消えました。よって任意の一色を残して消去したいって時はその色をマスクに入れて白で上から太いペンで潰してしまいましょう。逆に任意の色だけ消したいと言うときはRMASKに色を入れて同様に白で消しましょう。)
Brushはブラシサイズ。1ピクセルから16ピクセルまで。右の三角みたいなボタンを押すと筆圧が反映されます。その下は描画パターン。ベタか、ハーフトーン1、ハーフトーン2。

その下の1x~は、下画面のズームサイズ(ここがズームになっていても上のプレビュー画面は実寸のまま)。2x以上だと、Bボタンか下ボタンで画面スクロールが出来ます。拡大される範囲は上画面に赤枠で表示されます。

LAYERはレイヤーの設定。2枚のレイヤーが用意されていて、基本的に下のBGに背景か彩色、もしくは動かない分のパーツ、TOPに動かす線画を描きます。現在どちらのレイヤーが選択されているかは、プレビュー画面の下の右端、IとⅡのいずれかがアクティブになっているかで表示されています。
MERGE LAYERを押すと、そのフレームだけ現在アクティブなほうのレイヤーに両方のレイヤーが統合されます。ただ、レイヤーをBGに切り替えたり、どちらかに統合したりすると結構な頻度で表示がおかしくなるので(描いても反映されなかったり)、その場合は1回電源から立ち上げなおしましょう。

下のパレットでアクティブ色を選びます。上のRGBスライダで、アクティブなタイルの色を変化させます。なお、すでに画面に描画で使っている色のタイルをこれでいじると、全フレームその色が新しい色に置き換わります。

パレットの上のスライダーは、フレーム移動のためのもの。左から右にガーっと動かすと、上画面で次々にフレームが切り替わって、アニメ作画で言う指パラが再現できます。これがRETASより軽くて使いやすいので愛用している理由のひとつ。右上のPLAYは、現フレームから以降を指定のフレームレートで再生します。無限ループ。

左のFRAMEが、フレーム(動画の中の一枚一枚)を操作するものです。ADDは全フレームの最後に真っ白な分を追加。DUPは現在のフレームの複製を現フレームの直後に挿入してそちらにアクティブフレームを移動。DELは現在のフレームを削除。

真ん中のCOPY、PASTE、CLEARは、現フレームのアクティブな方のレイヤーにのみ機能します。

 

<実際の作業の手順>

1)まず一枚目にレイアウトを描く
2)2枚目に、オニオンスキンを参照してBGレイヤーに動かないパーツまたは背景を描く
3)同じく2枚目のTOPレイヤーに、一枚目の原画を描く。原画が出来たらレイアウトの1枚目はDELで消去しておく。

4)右ボタンかAボタンを押すと、次のフレーム(新しい2フレーム目)が仮に作られる(真っ白)。作られた2フレーム目は、TOPレイヤーは空白、BGレイヤーは前の1フレーム目のコピーが入っている。ここで何もせずYボタンか左ボタンを押すと、2フレーム目は消えて1フレーム目に戻る。
5)2フレーム目に、キーフレームとなる次の原画を描く。あまり動かない部分なら、前のフレームに戻って、メニューでコピーをしてきて2フレーム目にペーストして任意に修正してもOK。ペーストしたものを、メニューのSCROLLで動かしてもよい。この辺は慣れ!

6)1枚目と2枚目の原画が出来たので、中割をします。1フレーム目に戻って、メニューからDUPを押すと、2フレーム目が3フレーム目に映り、間に2フレーム目が1フレーム目のコピーとして生成され、そこがアクティブなフレームになります。
 中割りをするには描かれているものが邪魔なので、メニューからCLEARを押します。するとアクティブなレイヤーがクリアされるので、オニオンスキンを頼りに1フレーム目と3フレーム目の絵の間に線を描いていきます。真中とは限りません。動きに応じてその辺は変わってくるのですがここが動画の醍醐味。

原画を追加し、すでにある動画を複製クリアして動画を割る、その繰り返しでどんどんさくさく動きのタイミングをつけて行きます。

ある程度できたらセーブをしましょう。STARTボタンを押すとオープニング画面に戻るのですが、SAVE/SAVE ASで次の画面になります。

99個のセーブ領域がありますのでお好きなところに。(EXPORT AVIはDS内部で現在編集中の分の動画をAVIにして他のスロットに保存するのですが、PCでやったほうが無難です)

蓋を閉じてもデータはそのままですが、たまに蓋を閉じたまま放置しておくとフリーズするのでやはり中断前にはセーブしておくほうが無難。ロードも次の画面から該当の番号を選んで呼び出します。LOADとSAVE画面では、選んだスロットにすでに動画が入っている場合上画面でそのスロットの動画のプレビューが流れます。なお、すでに動画が入っているスロットはボタンがピンクになります。

 

2)Animanateeから動画を吸い出す

やろうと思えばAnimanateeでもズームを使って細かく動画を描けるのですが、さすがに限界があるのである程度まできたら吸い出して続きをPCでしないといけません。

 

<AVIにする>

Animanateeのデータは、最初の起動時に作ったセーブフォルダに入っています。(大体マジコンのmicroSDの最も上のルートに、Animanateeというフォルダが生成されているはず)
マジコンからmicroSDを取り外し、PCに接続してデータを任意のフォルダにコピーします。


多分こんな感じ。で、このコピーしてきた.anmファイルがそれぞれのスロットに入っていたデータなのですが(注意すべきは、SLOT0がAnimation01.anmなので一個ずつ番号がずれていくことです)、この.anmを公式で落とせる「anm to .avi file converter for PC 」(ZIPファイルを展開すると、.exeが入っていますのでそれに)へと一個ずつドラッグドロップします。するとAVIファイルが生成されるので、ここから任意のソフトで画像を切り出します。

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<AVIから切り出し>

私が今使ってるのは、トドの空間 – Todo Software Factory -さんでダウンロードできるMovie Cutter PLUSです。
http://marius.main.jp/software/

ファイルを開いて、全フレームの一括保存で連番のBMPが生成されます。保存時に指定した名前に続けて0からの連番です。生成される画像のサイズは284×148。実は横1280に修正しても等比だと高さが950というちょーっと微妙に4:3ではないサイズです。

これを全部大きさなど修正しないといけないんですが、その辺はフォトショのバッチで一括してやってしまいましょう。それはまた次回。

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