DB版権小説の目次&あとがきページを分割しました。こちらはSS28本目(Lunaシリーズ)までです(続きのあとがきその2はこちら)
ご覧になりたい方は続き(More)からどうぞ。また、分割した目次のみご覧になりたい方はこちらです
0.覚悟のすすめ
これは、下の1から6を書いた後、1話のあとがきで述べているプロローグ部分を大幅に変えて1話の補完エピソードとして書いたものです。結婚式に臨む悟空の話です。とにかくこの馬鹿(愛すべき意味で)をなんとか結婚式の間おとなしくさせておかないといけない、と思ったので頑張らせてみましたよ、ええ。
親を知らない悟空にとって、結婚と言うことより、最初はどっちかと言うと牛魔王が親になるって方が嬉しかったんじゃないでしょうか。いきなり女と暮らすより、親としてあらわれて接してくれる人のほうが楽だったでしょう。でも彼らは2人で人生を歩き始めてもらわないといけませんからね。牛魔王に泣き落としてもらいました。
1.優しきくびき
これにはプロローグがありまして、それがDB文庫さんにかつて掲載していただいていたものです。それは、悟空が昼に笑顔を見ていいなと思った、と思ってるあたりの話になります。その分の元原稿は、どうも自分のHDの中から消えてしまったようなのですが、改めて描くのもこっぱずかしかったのでここからスタートにしました。
優しきくびきとは、英語で書くと、mildyoke。イギリスの詩に出てくる言葉です。小説版エマの1巻で久美沙織さんが印象的に引用されていたのですが、とても心に残っていて、いつか何かの形で使いたいと思っていた言葉です。
yokemate,yokefellowは配偶者をも意味する言葉なのだそうです。
悟空にとって、家族とはなんだろう。新しく加わったヨメ、とはどんな存在だろう。きっと少しきゅうくつな、でも嬉しいものだっただろう。そうであって欲しいと思って書いてみました。
7/3 0話アップに対応してちょっと加筆修正しました。
2.金色の雲
チチメインの話です。少女時代のチチが書きたかった。6年も、たった一度半日だけあった少年の顔を覚えていられるものだろうか。出発はそんなところです。あんなに思ってたのに、なんで亀仙人に問い合わせるなりして悟空に連絡をとろうとしないんだろう。そんな疑問を埋める話にしたかったです。
番外に近いような話とはいえ、6話と少しリンクした内容にしてますので、本編に入れました。
3.色欲
まんまなネーミングやな、と思いましたが他につけようもないのでしかたない。悟空をめちゃくちゃに翻弄させてみたかったんですな。
あと、彼ほど鋭敏な感覚を持った人間が、どのような世界で生きているのか、というのはずっと不思議だったので。
神殿の修行については、全くのオリジナルですのであしからず。でも、私が神様なら多分こういう具合にするよな、というところを設定厨の本性むき出しで書きました。実際、それが災いして自分ではオリジナルの漫画が描けなかったのですがね(だって描けば描くほどどんどん破綻していくんだもの)。とにかく話の細部まできちんとした筋が通ってないといやなタイプなのです。
正直、悟空が大人になってZ編に入ったとき、「いつの間にこいつこんなにものを考えるようになったんだ」と驚かされることがたびたびあったので、徹底的に考えることについて特訓をさせました。また、精神と時の部屋については、5でさらに書きました。
悟空に説教をする話です。説教役は金色ランチさん。考えたのだけど他に適役が居なかったんだなあ。男連中になるとチチの苦労をわかってやる人間がいないし、ブルマだとまぜっかえしそうだし、へたしたら相談に行ったままくっつきかねない。ランチさん、ごめん。あと、天津飯を探しにいくきっかけ作りをしたつもりです。好きなら、23回の武道会後にすぐ一緒に行ってつかまえてそうなものなのに、なんで半端な時期になって旅立って、ずっと探し続けてるか疑問だったもんで。(だって直後に追っていってたら、同じ会場にいたブルマだって探しにいった事実を知ってるはずですから(サイヤ人編はじめでランチさんがいないことを知りませんでしたので)、時期がちょっとずれてるはずなんですよ)
よく、悟空の姉役として、ブルマが対象に上げられますが、私は悟空は必ずしも、世間一般で言うところの姉のような感覚はブルマにとって抱いていないんじゃないかと思います。どっちかと言えば、だらしない学校の先生とか手のかかる先輩みたいな感じなんじゃないかなあ。
それに、悟空はカメハウスに居た頃のことをどう思い出として残してるのか、というのが大きなこの話の出発点です。彼にとって、そんなに小さくない、子供の頃の楽しい日々の象徴だったんじゃないかな。あと、悟空が一人ではどう暮らしてたのかと言うところ。冬が寒い、と冷蔵庫を見たときに認識してるようでしたので、ではその寒い冬を一人でどう生きていたのか、というのの設定付けです。
6/24追記: 重大なミスをひとつ発見。そのうち改稿予定です。一部改稿しました。
5.残るもの
前話からあんまり悟チチ、という感じでもなくなってきますが、これはほとんど悟空と悟飯の話。悟空は、セルゲームで悟飯を愛する自分を見せ、悟飯にすまない、と思い、チチに勝手なことをしたと侘び(その台詞はアニメ版だけなんですが)死んで行きました。
どうしてすまないとそんなに思うようになったんだろう。私自身はまだ子供が居ませんし、女ですから彼の気持ちは本当には書ききれてないのかもしれません。でもこうであったらいいなあ、というのを書きました。
この話の原型は、昔自分が中学生か高校生の頃に描こうとして挫折した同人漫画です(結局私は同人本とかはほとんど描いたことがないのですが)。そして、話の元ネタは、「グリーン・グリーン」という題名のあの歌です。
パパは、いつか言ったさ、僕を胸に抱き
つらく悲しいときにも、ラララ泣くんじゃないと
ちょっとうろ覚えですが2番か3番の歌詞。元の漫画では悟空の死んだあとで悟飯がこの歌を思い出してうんぬんかんぬん、と言うもっともっと辛気臭いものだったのですが、今回ぼんやり考え続けたところがまとまってよかったと思います。
前振りは精神と時の部屋での過去の悟空。あとになってからの修行では、かなりたくさんの人がこの部屋に入っていますが、みんな複数のようです。でも、16歳くらいの少年が、あんなところに一人ぼっちで放り出されたらどうなるだろう、と思って。
それに、よく考えたら精神と時の部屋も界王星と同じくらい重力があるらしいんですよね。それならベジータ戦の前に、生き返った上でまた悟空が入って修行しててもよかったはず。でもそれをしてないのは、何かよほどのトラウマがあるんじゃないかと。あ、今気づいたんだけどひょっとしてクリリンたちがベジータ戦前に急にパワーアップしてるのは、ひょっとしてこの部屋に入ったからなのかしら。でもクリリンは精神と時の部屋のこと知らないっぽいしな…
6/24 一部改稿。
6.残されたもの
エロくてすみません。いきなり謝ります。しちゃってますからね。なるべく濡れ場っぽい描写は省いたつもりですけどね。
この話では、チチとブルマを書こうと思いました。チチは話の中盤あたり、かなりみんなから怖がられてて私はそっちの方がかわいそうでした。話の構成上憎まれ役になるのはしかたないけれど、ちょっとあんまりだろう。筋は通っているのに、かわいそうだ。
そこまでみんなに怖がられる原因を用意して、ちょっと自分の中での整理を図りました。悟空が死んでからは、結構みんなとうまくやっているようだったので、良かったと思います。あと、なんでチチが悟天ちゃんに拳法を教えてるのか、ということ。個人的にかなり驚いて、チチの変貌を喜んだエピソードだったので。
なんか生き返ったときの武道会前後で、チチとヤムチャが同じコマに収まってることが多いので、ヤムチャがむかつくんで話に絡めてみようと思ったんですが見事に挫折。
最後の段は、なんでいきなり悟空が悟飯にあんなにタイミングよく話しかけて来るんだよ、と思っていたので。しかもどうも悟天の存在自体を知らなかったのでいつも見てるわけではないっぽい。
どうせ話しかけるんならチチにしろよ、そして悟天を産むときとか励ましてやれよ、というちょっと怒りを込めて理由付けのために書いてみました。
悟空んちの庭に桜があるというのはアニメオリジナルかな。どうだろう。劇場版でエンディングで悟空が物干しのそばの桜をバックににかっと笑ってるのがとても印象的だったです。
7/4 加筆修正。
<外伝的話>
1.我が家の魔法使い
妊娠中の夫婦。チチ視点はいれず、悟空の目線のみで書いてみました。奥様は魔女、ってつけようかと思ったけどそれはあんまりストレートすぎるだろうと。
はじめは、チチも悟空の舞空術とか見て魔法使いだな、とか思ってる描写を考えてたんですが、その辺はばっさり捨てました。かえってよかったと思います。
私自身はまだ妊娠経験も何もないので、この辺は憧れみたいなのをこめていろいろやり取りを想像しました。個人的にはチチはつわりがきつそうな気がします。まあ悟空も少しは苦労するがいいさ、という話です。
2.手
どうも私は悟空に対してS気味なようです。いじめてばっかりだなあ。
流れ的には、本編5の前振りと言う感じになります。けどなんとなく散漫としてるので外伝的話と言うことで。
単独で蛇の道の話も書いて見たくはあるけどなんか冗長になりそうなのでこのくらいでさらりと流す方がいいのではないかな、と。あと、この話の自分的メインは野郎どもの酒盛りで、あとは結構つじつま合わせのおまけみたいな感じ。飲まなきゃやってられねえぜ、ってな感じか。で、どこなら酒盛りできるだろうと考えて、このセル追跡時にしました。そこからチチが絡んで悟空がついでに絡むと。「手」に無理やり引っ掛けたので、病院時の話も入れて、亀仙人に突っ込ませたり。
しかし私セル追跡時って、1週間くらいカメハウスで悟空が寝てたような記憶だったけど、3日間だったんですねえ。コミック確認してみてよかった…
3.晩秋
悟空の子供時代、じいちゃんとの話。
年寄りと暮らすのは切ない。私自身、小さいころ家庭の事情であまり親が家におらず、祖父に育てられたようなものですので、書いててなんかこうね。もう私の祖父もすでにいませんけれど、悟飯じいちゃんが死ぬシーンなんてそういうわけでとても書けなかった。
カンフーの基礎については一応手持ちにあった資料本を見ながら書きましたが、色々間違ってるかもしれませんのであしからず。書くに当たって愛蔵版1巻を買ってきましたが、いまいち悟空がどこまで物を知ってるかと言うのがわからなかったので(なんか都とか自動車とか知ってるし、いきなりステンレスとか言い出すし)、その辺が一番難しかったです。あと、意外ときれいに住んでいるのにも感心しました。干し柿とか吊ってあるし、自分で作ったりしてるのでしょう。4話でそれらしきこと書いといてよかった。
本編4でひとりになってから物置に住んでた、というのを言ってますが、それもオリジナル設定。漫画の中で悟空が大猿が去った後あっちこっちしっちゃかめっちゃかだった、というのを言ってましたので、一応それまで住んでいた家が壊れたという解釈をしました(4話書いた時点では手元に全然コミックスがなかったのでちょっと曖昧でしたが)。
あとで確認しましたが、ウーロンが「家がぶっ壊れても寝てたなんてどういう神経してるんだよ」と突っ込んで悟空も特に反論してませんでしたので、やはり家が壊れちゃったんでしょうね。しかし悟空が宇宙人だと戯れにせよ言い当てたウーロンはすげえや。
4.星
悟空にターバンを巻かせるために作っただけのような話です。なんでいきなりあんたそんなもん巻いてるの、と言いたくなるじゃないですか。あのおしゃれに縁のない男が。しかもその後全く巻いてる様子がないし、どうしてももやもやする。そこで無理やりひねり出しました。あとは最後の神様の台詞ね。
6/28 一部加筆修正。初稿は仕事前に一時間ほどであわてて書いた話だったのでチョコチョコと直しました。
ネタとしては一応ここで打ち止めになります。いや、ネタ的にはないこともないんですが(セルゲーム前の2人きりの7日間とか、出産のこととか、悟飯の小さいころのこととか)、夫婦2人でいちゃいちゃしてるのを書こうとすると自分の中のギップルが「クッサー」とか言い出すので、どうしても違う場面を混ぜたくなる…だからあまり悟チチと言う感じにもならなかったな、とちょっと反省してます。どっちかと言えば青年悟空一代記みたいな感じ。
小説書いてから漫画読んでみたら、ちょっとこっちは深刻ぶりすぎではないかとも感じました。できるだけウェットすぎる表現は抑えたつもりだったんだけどな。
ブウ編に入ってからの事はあんまり今まで想像したことがないし、ベジータやトランクスがほとんど出てこないのでご不満の方もいらっしゃるでしょうが、また機会があってネタが浮かべば書いてみようと思います。
とかいいながらまた。以下は一本の話っぽく詰め込めなかったごく短い文です。
<ショートショート>
1.picture
引越しの日の話。一度思うまま書いてみたのですが案の定私の心の中のギップルが警報を出したのでざくざくと削った末に割と変なところでぶちぎれています。どうしてもマイ設定薀蓄を並べるのは私なりの照れ隠しとご理解いただければ。しかしマジでカプセルあったら世の中変わるよな…
本当は一緒に寝床に入って次の朝を迎える、ってところまであったです。しかしうちの悟空は敏感というか繊細すぎはしないだろうか。もっと無頓着でもいいような気はする。
「写真・絵」と言うネタでいくつかまとめて本編・外伝みたいな話にしようと思ってたんですが、構成とか考えるのがめんどくさくなったのでとりあえず同じ題で短編をいくつか書いてみようかな、と思っています。
2. picture2
30分ほどでさらっと書いた話。確か西の都にブルマを訪ねて行った際、おまわりさんに似顔絵を描いて説明してました。似顔絵を描くと言う事は多分ある程度むかしに絵を描きなれてるのでしょう。ということでネタとしてはそれ一点です。最初は悟空が似顔絵を描きながらもっといろんなことを考えてたんですが、ここのところ悟空目線ばっかりだったのでチチ目線でまとめてみました。
ご近所さんですが、やっぱり近所づきあいはあるんでしょうね。セルゲームのときにも出てくるあの老夫婦に出演してもらいました。人造人間戦の時に、クリリンとトランクスが上空から悟空の家を訪ねるシーンがあるのですが、意外と他の民家に近いんですよねえ。悟空んちのすぐわきなんてすでに多分お隣さん所有の畑のようだし(ちなみにそのコマでもちゃんと悟空の家の裏に畑が描かれています)。もっと山の中で孤独に生きている一家のイメージだったので愛蔵版を見てちょっと驚きました。
3.picture3
セルゲーム前の話。構想段階では、金色バージョンに恋をしなおすチチ、というもっとエロいものだったのですが、こうなっちまいました。ファン用語でいうカカチチになる予定だったのに。うーむ。
7日間の間ボール探しにつき合わせながらラブラブするってのも話としてなくはないんですが、マジでそんないちゃいちゃしてるのなんて書けない。結婚前と言うか、自分の旦那と会う前は割とそういう想像もしてなくはなかったんですが、リアルでそういうことを知ってしまうとなんか変な感情移入と言うか、リアルのネタ晴らしをしてるような気恥ずかしさが出てきてダメですね。同時に悟飯ちゃんを思いすぎるチチの気持ちも、掘り下げていくとなんか自分の汚いものを吐露しそうなのでなんとなく書きづらい。話の途中でも、ナメック星から帰ってきてからの2人の気まずさみたいなのを書いてたんですけど、そこはもうカットしてしまいました。それをあえて掘り下げるのが小説なんでしょうけどねえ。
4.picture4
ベジータをちょっと書こうかな、と思ったので作った話ですが、結局あんまり絡ませることができませんでした。深く考えたら面白い人物ではあるんですが、いかんせん暗いと言うか、あんまりしゃべってるところが想像できないのでまだうまく使えないな。ピッコロさんもそうだなあ。元敵から見た悟空と言うのも興味深いところではありますけどね。
写真と絵があまり出てきませんが、英単語の「picture」には、「生き写し、そっくりそのままのもの」という意味合いもあるのだそうで、ならば、と悟天ちゃんを題材にしました。書いてみてブルマとチチが想像以上にいい友人になれていたので、良かったと思います。
チチが最後カラオケに行きたがってますが、ドラゴンボールのヒット曲集CDとかでは、彼女が無類のカラオケ好きと言う設定になってます。小さい悟飯ちゃんとデュエットしたりしてますし、家でハンディカラオケで練習もしてるらしいです。なので外伝の1でも少し「歌が好き」とほのめかしてみたりしてました。
5. pain
新しいお題「痛み」で、今回は悟飯ちゃん主人公の話。わりかし暗いです。なるべく暗くしないようにしたつもりだけど、梅雨空の曇りのように薄暗い。でも、ぐれようと言う気もないところが、筋斗雲に乗れる資格者なんでしょうね。ピッコロさんも出そうと思ったんですが、どうも想像してみて説教ばかりになるか黙ってるだけなので今回は会いに行くだけでとどめました。
13と3つの子供じゃ、どっちも難しい時期の最中です。チチはしんどかったでしょう。書いてて思ったんですが、でも、チチの責任論はちょっと勝手だと思う。多分死ぬときは悟空も同じような気持ちだったと思いますけど、これがベストな回答とは思えない。他の話でも、自分の書くチチは結構独善的だと思う。でも、書いてて勝手にしゃべりだしたので、そのままにしました。
原作では結構吹っ切ってた悟飯ちゃんですが、やっぱりつらいんじゃないのかなと思います。いっそ牛魔王の城で同居するか、都で暮らすってのもありだし、半分山の中(学校もろくにないようなところ)でそんな親子3人で暮らすのもしんどいだろうになんでそうしないのかな、と考えてはいるのですが、どうもよく理解できないのでまだ書けない。書いてて解がみつかるかな、と思ったんですが今回はダメでした。結構書きながら考えるというか、勝手にキャラがしゃべるのに任せてしまうので、なかなか思うように話が進まないですよ、いつも。
6. pain2
七夕にあわせて、宇宙の向こうの悟空の話。毎度のことながらヤードラット星の事はマイ設定ですからね。「帰らないんじゃなくて、帰れなかったんだ」と思いたかったので。原作世界にだって地球くらいローテクな星はいくらでもあるでしょう。むしろ美しい星ほどそうなんじゃないのかな、と勝手な偏見で思ってみる。
ぼかしてはいるけど、一応ナメック星からヤードラット星で4,5日(ギニュー達来るの早かったし割と近かったんじゃないかと)、治療2週間、戦い1ヶ月強、修行半年強、宇宙船乗って10ヶ月(with冷凍睡眠)くらいの気持ちで。書いてみて気づいたけど、治療術とかは無かったんだろうか。あったら超便利なのに。でも、それでも超難しそうな瞬間移動を選ぶところがなんというかあれだなー、なんか愛だよなーと思う。ついでに気づいたけどこれじゃヤードラット星人って「地球へ…」のミュウみたいやん。
ナメック星後の夫婦の話は、難しい。どう考えてもチチは怒ってるし、悟空もあたらしい夫婦の形を模索するのに時間がかかったでしょう。本編でいきなり新婚から死ぬ間際までぶっ飛んだのはそういうわけでして、悟飯が大きくなるにつれ2人がどう寄り添ってるのかうまくイメージできないからなのでした。でもとりあえず、悟空もさびしかっただろうと言う好意的な解釈から、ちょっとずつ考えていこうと思っています。
7. pain3
悟チチというよりクリパチ話になりました。痛みといえばどうしてもお産は避けて通れない。原作では「痛みも無い」みたいに描かれてたような気もしますが、どうなんでしょう。でもゲロが彼女の女性としての機能を奪わないでいてくれて本当によかったと思う。
18号は、本当に繊細な子だと思います。繊細すぎて、扱うのが怖いくらい。チチより数段まともな子ですからね。なんというか、ドラゴンボールらしくなくなってしまうから。そこで他のキャラで成分を補充しましたよ、という感じです。書いといてなんだけど、異常に突き放した文体になってるな…まあいんです、彼女から見たらまだこの程度の認識だということで。モノローグとか内面描写も一切なしでいっそすがすがしいかもしれない。
どうも死後の7年を考えてて、18号とチチの接点がなさそうだったので、つくってあげました。25回武道会ではチチにマーロンを預けて夫婦で試合に出てるみたいだし、結構仲良くやってるんじゃないのかな、と思います。甘えたりはしないけど、チチのことを頼りにしてる、そんなのがいいと思う。
8. pain4
painシリーズのラストは「骨折り、苦労」です。実際ここんちの夫婦が風邪などひくだろうか、と思ったんですが、まあ悟空も心臓病なるくらいだし腹痛についてしばしば言及してるから体調を崩すことくらいあるんだろう。インフルエンザはもやしもんで言うところの「人類最小最強の敵」ですからね。
金に困る悟空、というのも変な感じですが、まあいつものごとくちょっとはチチの苦労を知るがいい、という私の主婦の立場からの嫌がらせです。一応ヤードラットから帰ったとき、自らが働かないのを指摘されると「それ言われるとつらい」と言ってるくらいだし悪いとは思ってるんでしょう。しかし悟空に財布を預けるチチも勇気がいっただろう…さすがに結婚5年にもなるんだからそれくらいはできてるはずだ、そうでなければ困る。
これを書いたことである程度チチ像に整理がついた感じがします。原作で塾のほかになにかお稽古事をしてるらしかったので、いちおうお稽古事の王道であるピアノを選びました。てか私自身が習ってたからちょっとは雰囲気がつかめるという話なんですけどね。ピアノネタは次のシリーズでまた登場する予定です。難しい難しいといってる時期を書くつもりですし仕事も腰を入れたいのでちょっとしばらく時間はかかると思いますが。painシリーズはとても書きやすかったですよ。
9. note
noteにはいろんな意味があります(参照:excite辞書)。まずは「調子、気配」「鳥の鳴き声」です。ピッコロさんに出動してもらいました。難しかった。正直最後まできちっと構成が決まらんかった。
悟空かチチ視点で「仲直り」そのものをやると、どうしても泣きが入るですから、絶対に、この二人の会話として家の中ではやりたくなかったんです。何回か書き直してみましたが、第三者から切り込まないとやっぱりダメだった。私個人の美意識として、夫婦のいざこざの会話なんておおっぴらに見せるもんじゃないんですよね。noteシリーズは主に宇宙帰還後の話になりますが、からめ手で仲直り前後の2人をじわじわと書いていけたらなあ、というところです。
家族を、恋愛を考える上で、ピコさんほどわかってないキャラはいない。でも一種哲学的な語り口はできるから、この際他人事ではあるでしょうが考えていただきました。
白鷺が連れ合いを云々と言うネタは、はいからさん外伝からお借りしました。ふと思いついて書いてみて結構イメージがぴったりきたのでよかったです。でも、白鷺って哀しいイメージの鳥ですから、多分あまりこの先は持ち出してこないと思います。
10. note2
exciteには「香り」とか「におい」という意味は書いていませんが、よく「フローラルノート」とかいう言い方をしますよね。それで匂いを題材に書きました。
犬のように鼻がいい、と自分で言ってますから、きっと悟空にとって匂いと言うのは想像以上に感覚の大きなところを占めていると思います。快適に暮らそうと思ったら、結構こだわるのではないかな、と思ってね。私ですらあまり人工香料が好きじゃなくて変な香りをかぐと気分が悪くなるのだから。
まったくの余談ですが、私のジャンプ歴は中学に入るか入らんかの時くらいで、Z編に入ったころからでした。なのでリアルタイムではそれ以前はDBを読んでなくて23回武道会でいきなり悟空がでかくなるのを知らなかったわけです。(アニメもあまり見てなかった。ぬこ好きなのでプーアルが好きだったなあ、アニメの最初の頃は。女子児童だったし)
で、ほんとに偶然Z編冒頭のカメハウス来訪の回を子ども会の廃品回収かなんかで見つけたんですよ。そんでその回が悟飯登場で「げっ、大人になりやがった!子供なんか作ってるよ!てことは…」と悟空の成長にびっくり仰天したんですね。そこからはまって読み始めた。そんで次に成長に驚いたのが宇宙船で悟空がシャンプーをしている場面でした。「こいつ、シャンプーどころか風呂も知らなかったくせに、大人になりやがって…!」とまたびっくりしたのです。
「チチ…苦労して教えたんだろうな…」とそのときつくづく思ったわけですよ。悟空とチチの生活を想像するきっかけになったのがこの2つの場面だった、という。なので悟空とシャンプーというつながりには個人的な思い入れがあるのでした。
11. note3
義理の親子のやりとり。お題は「楽器の音」です。どっちにしても泣きは入るのですが、できるだけ淡々とやりました。それにまだ夫婦で無いだけましかと。多分夫婦のやり取りだとチチがもう眼も当てられないくらいひどい状態になると思うのです。
牛魔王のおっちゃんとしてもなんか言いたくはあるでしょう。でも男同士では結局こうなる気がします。偏見だろうか。理想論かもしれないけどね。でも悟空を本当に慰められるのはキャラ多しといえどもこの人しかありえないんだろうな。
なんか時間かかるって思ってた割に浮かんだら結構書けるものですね。一応今日は仕事もしましたよ?旦那も仕事ですし。
追記:悟空が免許を取った時期は、原作扉絵で一枚悟飯が1,2歳の頃に運転してるのがありますのでもっと前かもしれません。でもアニメ側(宇宙帰還後)の方に合わせました。あの扉絵(其之四百六)はすごくきれいで哀しいですね。
それより、ブルマが「悟空は悪いやつを引き寄せる」という旨を言ってるのってどこなんだろう、チェックしてるんだけどよくわかんない…
12. note4
noteシリーズ最終は、「覚え書き,メモ」です。
BGMは「天使にラブソングを2」より「Oh, happy
day」です。そのまま引用したかったのですが、さすがに原作の世界観と違うので控えました。かわりにここに書いておきますね。映画の日本語訳とはちょっと違いますけども。
「天使にラブソングを」はホントに素晴らしい。歌って素晴らしい、人間って素晴らしい、と思えて、とっても元気が出ます。他の歌のフレーズもちょっと本文に隠してあるので、わかる人はほくそ笑んでやってください。
Oh, happy day
When Jesus washed
He washed my sins away
Oh, happy
day
おお、幸せなる日
神が私の罪を清めたもうた
おお、幸せなる日
He taught me how to match
Fight and pray,fight and pray
And live
rejoicing day
Free day,every day
神は教えたもうた
調和を、努力を、祈りを
そして喜びに満ちた自由な日々を
この先はどうしようかなあ。書きたいところは今のところ書いちゃったからなあ。もし続き書くとしたらブウ編以降になるのかな。でもその前に悟天ちゃんについてはもうちょっと掘り下げたい気もする。
また、ここが見たい!とかいう時代とかがあったらWEB拍手で教えていただいたら、ひょっとしたら挑戦してみるかもしれません。
13. long
新しいシリーズは「long」です。今回は「long ago」ということで、セル戦前日の情景。た、たぶん、これで最後にセル戦後の孫家を掘り下げて終わると思うんだけど…予定は未定だ。前のnoteである意味一つの環が閉じたのでもういいかなあと思ったのだけど、どうしても次男坊とかもうちょっと書きたくって。
まあ今回のネタ元はわかる人ならわかるんでしょうけど、ドラえもんのある映画のEDです。とりあえずぼかしておきますけど。
いやあ、今朝聞いてたらなんかもー映像が出てきて書きたくなってさ…今日の作業用BGM(inニコ)は懐メロ特集でした。30代にもなるとこういうのが染みるんですなあ。むかしから割と演歌とか好きだったけどさ。
7/16 ちょっと加筆修正。
14. long2
二話目は口語表現としての「背が高い」と言う意味でのlong。人は自分が大きくなったことを、結局は他の人が小さくなったことで悟るんだと思う。数値で示されても、それはデータでしかないし、ある意味優劣の判定材料でしかない。本当に、大きくなった、自分が変わったと思うのは人の小ささを見てのことだと思うんですな。
私自身の実家もあまり豊かではなかったのですが、大学までやってくれた親には今になってやっと素直に感謝できるようになりました。私はずっとあまり親のことが好きでなかったのだけど、先日の還暦には感謝の気持ちを表すことが出来てよかった。私も丸くなったもんだ。
悟天ちゃんがショックを受けた場面は、うちの祖父の葬式のときの、私のいとこの子供をモデルにしました。ショックだろうけど、必要な経験と思います。
15. long3
ちょっと視点を変えて孫家を見てみたくて、ヤムチャが主人公の話にしてみました。幸せ渦中の人視点ばっかり描いてもしかたないというか面白くないので、幸せってなんだっけ、って人のまなざしでひとつ、ね。
本編6話の頃からちょっと考えてたネタではあるんですが(上のあとがき参照。結構チチや悟天のそばにいるコマがあるのです)、書いてみてちょっとこれは無謀だったかな、と思わないでもないです。まだ30過ぎの女である私が、40の独身男の心情を書くなんてなあ。どうでしたでしょうか。
ヤムチャは、結局幸せだったんですかね。ヘタレだのなんだの散々言われてる人ですが、人間としてはいとおしい人だと思う。弱いけど、やるべきことからは逃げない、強い人だと思う。
まあそんなわけで、悟天が将来女好きになるのは、ちょっとヤムチャの影響があるんじゃないか、というような解釈の元に背伸びをして見ました。ヤムチャの歳がいまいちよく分からないんですが、ブルマより2,3歳上という計算で書いています。
あ、お題は「long
for ~」で「~にあこがれる」と言う意味でした。
16. long4<前編>
17. long4<中編>
18. long4<後編>
お疲れ様でした、一連の流れと言う小説ではオールラストです。というか最初ここまで書くと思ってなかったくせに…結構場当たりで書いてたくせに…それでもここまで本数を書けたのは感想で応援していただいた方々のおかげです!ありがとうございます!
なんかねー、原作を何回か読んだけどねー、悟空ってなんでああもドライっこなのさ、と思うわー。武道会場ではほんとにもうちょっと悟天ちゃんにかまってやれよなー、と思う。でも、それだけに、別れのシーンと最後ブウ戦後に悟天ちゃんをまた抱っこしてるシーンが、ああよかったな、と思えてしまう。くそう。
なんかこうやって小説を書いても後付と言うか理由をだらだら説明してるだけに思えて、自分の力量不足を感じるなあ。版権小説で楽してる私が言えることじゃないですけど。自分の作品としておはなしを身を削って作ってらっしゃる方は本当にすごいです。尊敬します。そして鳥山先生に最大の尊敬を、改めて。
とりあえず、読んでくださった方に感謝を。2008/07/19
これからは、リクエストをもしいただければWEB拍手のお礼としてのんびり書いていこうかなーと言うスタンスです。すぐ応じられるかどうかはわかりませんけれどもね。
1. water
web拍手お礼用には、まずwater、と言うことで夏らしい話を何本か考えています。今回は神殿での悟空。高山病の予防には水の摂取とその排泄が重要なのだそうですよ。皆さんも熱中症にならないよう気をつけてくださいね。
2. water2
いやあ…書いちゃったので、もったいなくってさ…実は今日は3まで書いてるんです。しかも、3はベジブルでこれお礼って長さじゃねーぞ、ってやつを。アホですかあたし。
とりあえずオトーサンしてる悟空をもうちょっと書いてみたくってね。育児の知識なんて私あまりないから、HPで検索したりしてさ。
3. water3
なんかもーホントころころ仕様が変わって申し訳ない。書いてみたらあんまりにも長くなってWEB拍手内で公開できないくらいになった…ので、あんまり拍手重ねてもらうのも悪いのでこういう形にさせていただきました。
CC家って、のんきそーに見えるけど結構複雑な家と思うんですよね。てか一回ブルマのおかーさんと言う人を考えてみたかった。あの人は結構出来る人だと思うのです。ベジブルとはいえまだ恋にも愛にもなってない段階ですからベジブルといえるかどうかわからないですが、とりあえずなれ初め、みたいなところで。
2010/08/03加筆修正。詳しくはblue2の解説をご覧ください。
4. water4
とりあえずwaterシリーズでノーマルカップリング制覇したるわ、と思ったのがなんと言うか無謀だったかなあ、と反省してなくもないです。ちなみにわたしの中では天さんとランチはカプとして成立してないのでごめんなさいです。
甘酸っぱいねえ、青少年と言うのは。会うの会わないので一喜一憂するのって、恋愛の一番楽しい時期(by旦那)なのですね。おばちゃんうらやましいよ。
5. light
冒険のはじまりはじまり。ブルマってなんだかんだいって勇気がある子ですよね。16で世界一周しちゃおうってんですから。そこにいたるまでの過程を考えてみようと思いました。あと、悟空との2人旅。苦労も多かったでしょうが、やはり楽しかったでしょうね。ブルマは、悟空が彼女に寄せている感情以上に、悟空のことを大切にしていると思います。わたしの中では悟空はブルマ=姉ではないですけれど、ブルマにとっては悟空は弟であり永遠の少年です。そのままだからこそ素敵な関係だと思う。
昨日お礼ページにちゃんとパスが載ってなかったので、お詫び代わりに急いで書いてみたのですが、わりときれいにまとまったので満足な作品です。
追記:
あ、ちなみに独断ですが彼女はなんとなくしし座のようなイメージなので、冒険中か冒険後(チェックしたら悟空と会った後の冒険自体は10日ほどで終わってるんですね)に17になってる、という脳内設定です(water3は9月中旬か下旬くらいのイメージです)。なので冒険に出たのは高2の夏という感じでよろしく。あとヤムチャはちょっとブルマより上で本来大学生くらいの歳なのでしょうけど、高校に中途編入したんじゃないかなと思っています。よくわかんないけどね。
追記2:
星座の話が出たのでちょっと考えてみたり。まあ私も占星術信者じゃないですけど、イメージとしての話ね。
チチはまず几帳面なおとめ座だよなー、9月生まれ。
悟空は努力家で素朴・まじめな山羊座かな、軽いのはいて座っぽいけど(一応小説中でもその辺の生まれと言うのを前に書いてます)。
悟飯は争いが嫌いで堅実なおうし座(うちの設定だと誕生日が4月中旬だからおひつじ座になるんだけどじゃあ20日くらいの生まれってことで)。
悟天は2月生まれの繊細で甘えっ子のうお座(2月生まれってのはこれも一応小説で書いてます)。
ってことでどうでしょ。結構ぴったりくるような感じかも。誕生日ネタってのはそういえばないのでそのうちやるかもしれませんね。
あと、クリリンはかに座、ヤムチャはふたご座、ベジータはおひつじ座、ってあたりでどうですか。てか私昨日の間取りのときも年表の時も思ったけどなんでこんな人様の原作のをめっさ設定付けてるんだろう…
(参考:ビジュアル占星学さん)
6. light2
クリリン視点というのがまだなかったので書いて見ました。やっぱり難しかったな。もっとさっぱりした関係かもしれないと思うんですけれど。でも、悟空をして超サイヤ人にならしめるほどの友情は確実に存在するのですから。
こういっちゃ何ですけど、悟空にとってチチや悟飯のほかにそれほど大切な人間がいてよかった。チチが殺されて超サイヤ人になるなんてあんまり考えたくありませんからね。劇場版ではチチが一回敵にやられていますが、やはりあんまし後味の良いもんじゃありません。チチが戦士になればよかったのに、と言う意見もありますし確かに彼女の武道家の素質はもったいないとは思いますけど、自分はそうでなくて良かったな、と思っています。
ついでですが、このクリリンの考えてる悟空の孤独感を悟空側から見ると、本編1になるのですね。あ、本編5もそうか。(書いたあとこのあとがき書くまで気づいてなかった。意識してなかったもんで)あーでも本編1はホント久しぶりに書いた小説なもんだから文体がいろいろ未熟すぎるなあ。またちょっと書き換えたいなあ。
7. light3
界王様視点に挑戦です。3日くらいずっと書きながら考えてた…いつも構想してからは1日くらいで書きあがるのに。めちゃくちゃ難しかったよ…!あまり設定の奥に踏み込むとやばげな感じがするので。たとえば界王様の存在意義とかさ。なるべくその辺には触れずにやってみました。
つきあって生き返るのを拒否するなんて、よく考えたら物凄いことだと思う。何を思ってそれを選んだのか。よく分からない人だけに、それは本当に重い選択だと思うんだよねえ。もっとも神様の類の人にとって、生きるも死ぬもあまり大差はないことなのかもしれないですけど。
あと、よく考えてみると界王様に対して念話を使えるのはどうも悟空だけらしいのです(神様も使ってるけどまあそれは特別として)。そしてそれを使えるようになったのはどうも界王星の修行時代らしい。だとしたら、界王様が教えたのだろう。じゃあなんのために?たぶん、悟空と話したかったのじゃないのかな。
まあそんなところからの話です。結構内容重くなっちゃったかな。でも私ダジャレなんかかけないし、まあこれでいっかと。
あと空(くう)について云々は、色即是空、空即是色の私なりの解釈です。作中でまんまの言葉で出そうかと思ったけどちょっとやめておきました。
10年って何?約束って?って方は、本編6に内容を書いてますので読んでみてくださいね。
8. light4
先にtimeシリーズを書いちゃった上にMADが忙しくなって半端のままほったらかしてたんですが、なんとか練り直して完成させました。ランチさんについては、私はたぶんもともとは金髪さんのほうが本体だったんだ、という解釈です。他にも成長時のことはいろいろ設定として考えたんですが、なるべく触れないようにしました。そのへんはそれぞれのご想像にお任せします。
ドラゴンボールの世界にクリスマスがあるかどうかは本当にわからなかったので、これも適当にぼやかしました。宗教については悩んだんですが、神仏のある世界のようだし、寺があるんなら教会だってあったっておかしくない。占いババのところで吸血鬼と対戦するときに十字架が出てきますので、まあキリスト教があってもいい。でも明言しちゃうとさすがにあれですから、宗教はともかくクリスマス「っぽいもの」の習慣はもう信者以外には廃れちゃった、ということにしておきました。信者の方には申し訳ないです。ドラゴンボールの小説の何が難しいってこういう国や宗教の概念が通用しないところなんですよねえ。
おとなしランチさんにはどこか修道女のような雰囲気があると思う。ので、一時教会にいて教わった、という設定を思いついてからは筆が進みました。書き直す前は嵐の日のカメハウス、という取りとめもないものでした。やっぱり小説はなんか核となるテーマがないとだめだ、と思い知った一本です。
9. time
R指定ですからあらかじめご了承くださいね。すみません、予告してたのにlight4をすっとばしていきなりtimeを書いてしまいました。そして微妙にエロいです。悟空のサル期です。なるべく最中の様子を書かないようにだのラブラブっぽく見せないようにだのはしたのですけれど、私の中のギップル警報寸前です。まあこれが悟空らしいかどうかは皆様の判断にお任せしましょう。とりあえず、時間を忘れたいと願う彼を書きたかったのです。
悟空の幸せを考えれば考えるほど、後に死が待ち受けていると知っているだけに逆に哀しいっちゃ哀しい。でもそれでも、彼は彼女といて幸せだったからこそ一緒にいた、と信じられるのもまたこのカップルの良いところです。きっと。そうでなかったら逃げてるって、この男は。
10. time2
timeを書いてなんか吹っ切れたようにまたエロを書く…いやでもまあこれ以上は無理。たぶんこれでぎりぎり。自分のぎりぎりを探るのです。
timeをexcite辞書で引くと、まんま懐妊期、という意味があるんですな。なので、外伝1の途中あたりのチチ側視点、と言う感じで書いてみました。どうも読み返してみるに、うちのチチはクールなので、一回くらいはチチからのラブラブぶりを描くのも悪くなかろうと思ったので。ていうか、悟空がチチから逃げ出さないのと同様に、悟空から逃げ出さない彼女もすごいのですよ。
愛情の形を描くのは難しい。そこにはどうしても自分としての主観が入る。私はうちの旦那のことを彼女ほど純粋に愛しているか、というと考え込んでしまう…でも、彼女と彼はこのように許しあっていけばいい。後にnoteシリーズで彼女は迷ってしまうわけだけれど、それでも、彼女を長年後に支えるのは間違いなくこの時期に培われた彼への理解と愛情なのだと思いたいです。
11. time3
悟飯出産時の家族です。言っときますが私は妊娠も出産もぜんっぜん経験ありませんから、リアリティがあるかと言われればありません、と言うしかないですよ。人様の出産を見たこともないですしね。年の離れた妹を産む前にうちの母が陣痛で苦しんでるのを見たくらいですか。それも私が6つのときだからおぼろげなもんです。
なので、過去に何本か読んだ出産漫画やエッセイ、あとネット検索した知識だけで書いてます。周りに余り経産婦の友人もいませんからねえ。どんなもんでしょ。出産する人の最中の気持ちなんて想像もつかないから悟空視点で書くしかなかったんですが、らしいといいな、と思います。彼は結構いざとなったら肝が小さいのではないかな、特に自分の力でどうにもならないことには。チチに怪我させた時だって結構おろおろしてましたからね。チチの事に関しては普通じゃなくなってしまう、ってのがいいと思います。
改めて思うんですが、悟空のかーちゃんってどんな人だったんでしょうね。私は前にも書いたんですがサイヤ人ってのは結婚という形はないんじゃないか、だからラディッツと悟空は腹違いの兄弟なんじゃないか、と思ってるんですけれど。たまには悟空も自分の親のことを思ったりするといいな。
12. time4
ブウ戦直後の話。ドラゴンボールで皆の記憶が消えたのは半年後らしいので、それまでは結構な波紋があったんじゃないでしょうか。特にトランクスにとっては。ってとこから考えた話です。たしかアニメ版では初代ピッコロ戦かなんかのあとにマスコミがらみの話があったように思うんだけど、ホント不確かな記憶だ。なんかとごっちゃになってるような気もする。
7年の隔絶と言うものを考えてみたかったです。はじめは悟空と悟天の間のことをメインに書こうと思ってたんですがなんでかこうなっちゃった。あれー?
まあ、timeシリーズ自体悟チチでちょっとエロやろうぜ、ってコンセプトなんでまあいいんですが。子供たちの成長については、MAD4を描いてるうちにもうちょっと考えてもいいかな、って気分になってきたので少し増えていくかもしれないです。
13. touch
結婚前のことについてもうちょっと掘り下げたかったので書いてみました。縁、というものについて。ホントは結婚したあと、触る触られるについてまで描こうと思ったけど長くなるわラブラブになってしまうわでちょっともう少しその辺は寝かせて、この話はこのくらいでさばさばと行こうと。
筋斗雲に乗れるというのは本当にすごいことなんだろうな、と思う。無印の最後でチチがごく自然に乗れていますが、乗れなくたって全然おかしくない。何だかんだ言ってその点で悟空にとってチチは印象深かったんじゃないか、そうならいいな、という思いで書いてみた話です。0話、1話の補完みたいな感じですね。
筋斗雲を手に入れてから距離の感覚というのがものすごい短縮されるのですが、原作ではヤムチャのアジトから牛魔王の城までが車で約2日、となっています(いや、その前にキャンピングカーで一日移動してるから3日かかってるのか)。公式ガイドの地図を見ると悟空の家からサタンシティまでと同じくらいだから1000kmくらいでしょうか。同じ地図で牛魔王の城からカメハウス、また同じく城から武道会場までの距離を見ると、1500kmはゆうに離れていそうな感じです。この距離を年端も行かない一人娘にただひとり旅立たせる牛魔王ってある意味すげえな…しかも徒歩で。何年かかるんだよ…
とりあえず筋斗雲でもそうそうぴゅっと行ってぴゅっと帰ってこれる距離でもなさそうなので、こういうエピソードを挟んでもありだろうと思ったわけです。
追記:よく考えたらメシのんきに食ってる暇なんてあったんだろうか…亀仙人のじっちゃんも後ろから飛んできてたのに。まるっきり忘れてたわ。でも小ガメラはかなり筋斗雲より遅いように見えるからまあいっか。なのでちょこちょこと初稿バージョンから修正してます。アップした日はちょろちょろといつも修正してたりします、実はね。
ちなみに修正で足した「信天翁」はあほうどりのことです。かなで書いちゃうとなんか間抜けなので漢字のままにしました。あしからず。
14. touch2
時系列としてはnoteシリーズの一部、noteの2日前、と言う設定です。
ラブラブがいやだったのでいっそのことツンケンしてる場面で触るってのを書いてみようと思いました。かといって前にも書いたとおり2人きりでこの宇宙帰還後の冷戦状態を書いて泣くわわめくわになるのも嫌だったので、どうにかそうさせないシチュエーションをつくってやった。どんだけイジメやねん。でも、その分じっくり「触る」ことができたのではないかと思います。
読めちゃうからねえ…なんで読めるようになったのかとか全然その辺の説明がなかったから、いきなりナメック星で読心術を披露したときはついにこいつ人外のものになりやがった、とかえらくびっくりしたものですが。悟空って他の同じような力を持ってるメンバーに比べてもなんか異質な力を持ってるんですよねえ。まあ主人公だからといっちゃえばそれまでですけどね。
15. touch3
ベジータ覚醒の日の話です。touchの「~に及ぶ、届く」と言う意味からの話。
ずっとずっと同じことの堂々巡りに怒っていただろうに、なぜいきなり新たに超サイヤ人になるまで自分に怒ったのかな、という疑問が出発点です。彼自身、後に「守るものがあるから(悟空に)かなわないのだと思っていた」と言ってますから、ずっと考えてはいたのでしょう。そして、悟空にとってなにが守るべきものかを考えたのではないかな、と思います。
人造人間編でブルマが「今一緒に住んでるわけじゃないしさ」って言ってますから、どこかの時点で出て行ったのは確かです。それがいつか、と自分なりに考えた結果がこうです。ちなみに、この話の時点で10月でブルマが妊娠5、6ヶ月くらい。で翌年の2月に出産と言うようなマイ設定です。伝えるのが遅いかもしれませんが、まあ彼女なりに色々考えた結果だと思ってください。ベジータは留守がちだしタイミングも合わなかったのでしょう、ってことで。
本文にも書きましたが、ベジータってこの時点で悟空の子供時代・独身時代の顔を知らないほとんど唯一のメインキャラ(悟飯ちゃんは置いといて。あと界王様もか)なんですが、それに気づいてからは割と早く構成できました。最初はもっとブルマと絡ませるつもりだったんですが、悟空への執念のほうが表に出ちゃったな、でもその方がらしいかな。
あとサイヤ人についての自分なりの設定と、ママンとウーロンを書いてみたかったってのも。ヤムチャが出て行った後やっぱり多少気まずかったんじゃないっすかね、ウーロンは。MAD2を描いてるうちにちょっと情が移っちゃったってのもあります。ほとんど能力もないのに、ウーロンって後々まですごい付き合いがいいと言うか、仲間思いと言うか、よく登場してくるしなかなかいい奴だと思うんですよ。
16. touch4
結婚記念日ネタがなかったので。まああの時期に悟天ちゃんができるのでこの辺はおそらく生理中だわな。…ということは置いといて、けっこうやっぱりみんなナーバスにはなってたんじゃないかと思う、この時期は。もっと手当てとかマッサージとか栄養管理とかいろいろ考えたんだけど結局はこっち風味に落ち着いてしまったな…最初はチチ視点だったのだけど思った以上にナーバスでグチグチ言ってたのでやめといたです。
あまり悟空は墓とかそういうものに意味は見出してない気がする。でもまあ(ネタだろうけど)ナンマンダブって手を合わせたりだの数珠について知ってたりだのしたから死者を悼む作法くらいは知っているんでしょう。原作でメタリック軍曹編見たとき結構意外だったですよ、あのシーンは。
10年か。まあ途中結構ブランクありますけど、悟空も10年も夫婦ってもんやってたんだなあと思うとある意味感慨深いものがあります。少しtimeと関連させたつもりです。
10/31 日付にミスがあったので加筆修正しました。
17. travel
親父殿の話です。アニメを見てみんな「おい、ラディッツのこと無視ですか」と突っ込みを入れたと思いますが、私は多分それは母親への執着の違いから来るもんなんじゃないのかなーという解釈です。なので何度も予告しましたがラディッツと悟空は腹違いの兄弟と言う設定にしました。勝手にそうしてすみませんです。だって…似てないし、20年以上もほったらかしで忘れてるなんて変じゃん…ラディッツ側もそういう理由で弟に関心がなくて忘れてた、ってことにしといてください。もしくは忘れたかったのかもね。
嫁と言うか悟空のオカンについては意図的にぼかしています。イメージしてるところはあるんですがあえて細かくは書きませんでした。アニメを見てても極端に女が少ない社会に見えましたので、こういう設定です。
最初は差別だの薬物だの王家がらみだのでもっともっと暗い話だったんですが、さすがに書いてて気が滅入るしオリジナル色が強くなりすぎるので名残だけとどめました。どの道緩やかに滅びに向かってた民族ではあるんでしょう。少数民族だということだし。作中で異星人との混血があると匂わせましたがあってもおかしくはないでしょう。鎖国してない、あれだけ身近に異星人がいる状況でない方がおかしい。そのままでも純血は淘汰される運命だったんじゃないかと思う。
まあ悟空とチチではできないちょっとハードボイルド風味(風味、ね)ができたので書いてて楽しかったです。
18. travel2
未来編のブルマです。いくらブルマが天才だとは言え、そんなに気軽にタイムマシンなんて作ろうと言うような性格にもどうも思えないんですよね。そこにはホントに絶望的なまでの苦労と悲しみと、悟空さえいれば…!という想いがあったと思う。アニメでの亀仙人の血を吐くような言葉のように。
でもチチは必ずしも喜ばないんじゃないかなと思う。それとなぜ悟飯が家を出てしまったのかと言う自分なりの答えを出したかった。孤児院設定は完全なオリジナルですけど、やっててもおかしくはないですよね。その辺のチチの感情は掘り下げようか迷ったんですがさらっと事実だけで流しました。こういう古い中国語めいた呼び方もあるかは疑問ですけど、まあちょっと雰囲気的にそう呼ばせてみたかったと言うか。父娘二人だけだったらあまりに哀しすぎるので。
そんなわけでブルマメインでほとんどトランクスも悟飯もでてこない話ですけど、歴史を動かすほどのブルマの感情を書いてみたかったので、ご容赦ください。
最後のくだりは聖書のアレですので「予言者」じゃなくて「預言者」です、一応ね。
19. warm
リクエストを頂きました飯ビーです。どうでしょうか、ご期待に添えるものになったでしょうか。悟飯ちゃんは眼がいいし、多分メガネは威厳をつけるためかなんかにかけ始めたんじゃないのかなと思ってるんですが、そんな研究者になるくらいの先の話なんてまだ順番的に想像もつかないのでとりあえず受験の話を書いてみました。いや、日記にも書きましたが結構この子ら結婚が早いのでかなり早い段階で将来のことは考え始めたように思うんですよね。書くに当たってまあ一応悟飯が手が早いか遅いか、ってのは考えてみたんですが、とりあえず高校生のうちはなんとか我慢しそうだろうと思ったので寸止め(おい)させました。もっとアメリカ的な卒業イベントとか書き込めたらよかったんですが、自分のまったく分からんもんを書くのもリアリティが無いので…
私自身はまったく予備校とか塾とか行ったことなくお気楽過ぎるくらいお気楽な受験生でしたけど。なんとか現役補欠合格で某教育大に潜り込んだのですがそこで旦那に会えたし結果オーライ。テキトー人生ですねえ。
このあたりの孫家についてはもうちょっと描きたいとは思うので、とりあえずwarmシリーズのテーマの予定にはしておこうと思います。
11/26追記:ちょこちょこと修正しています。特に年齢…一応自分で作ったこの年表をもとにしているのですが。悟飯が生まれた年のエイジ758の6月に悟空が20歳、9月にチチが20歳という(公式とはちょっと違いますが)設定にしているので、セルゲームのあった年には悟空はちゃんと6月に誕生日を迎えていれば対外的には29、精神と時の部屋の時間を含めて30になるはずです(セルゲーム時には対外的には28)。チチがその歳の9月で29、悟天を生んだ年の9月で30。悟飯はセルゲーム時には対外的には9つ、実年齢は10。ただ実際には精神と時の部屋は11か月分弱しか2人で入ってないようなので厳密に言うと狂ってくるんですけど(悟空は若いとき神殿の修行で一か月分近く入ってるので丸一年近く)
生き返った年に悟飯が対外で17(実年齢18)、悟空が対外で30(実年齢31)になるはずだから、やはり12の時つくった子になってしまうと言う計算でいいんですよね…?ね?書き直した時間によってちょっと違ってるバージョンがありましたが、最終的にこの差で落ち着けたいと思います。
11/27追記:あれ?…年表おかしくね?だって時止まってたんだから帰ってきた年で30だったら6月で2つ歳とっちゃうからおかしいよね悟空…てことは帰ってきた年に29(30)で…
orz…まちがいた、悟空もうひとつ下だ。「12のときにできた」んじゃなくて「12のときに生まれた」にしないと(まあ誕生日の兼ね合いでどっちだって一緒なんですけど…12になったばかりの頃につくって12の終わりくらいに生まれるんだから)。ちなみにうちの小説では悟空は6月に拾われてそれを誕生日にしているって設定にしています。でその前の年の末くらいに本当に産まれたってことで。ややこしいよこいつ…
ブルマと会ってから(8月頭?)亀仙流に入門し(8月中旬)武道会に出た所(翌年5月頭)まで8ヶ月くらいと原作ではなってるんですが、そこまでで歳はどうもとってなさそうなので(本人の感覚で「11の次の歳」のままみたい)、必然的に5月中旬から7月末くらいまでに本人の考えてる誕生日が来るんじゃないかと思ってこうさせていただきました。
20. warm2
前回のラストを受けて、荒野にひとりの頃の悟飯です。いや原作ではまるっきり省かれてますけど実際考えたらとんでもないことですよ。4歳ですよ4歳。アニメでもこの辺のほんとに冒頭部分って悲惨になりすぎるからか省かれてたと思うんですけど(うちの小説は一応基本原作準拠ですので、悟飯が家に帰ろうとする旅はなかったことにしてます。ロボット君とか孤児たちの話とか良い話ですけど)…それでも前の話を受けるからには死に直面する悟飯を描かないわけにはいかなかった。描写がまだぬるいか、とか思うけど…ハガレンの兄弟無人島サバイバルライフよりもっとひどい状況だろうからなあ…
まあ悟飯ちゃんが賢い子でよかったよ…ホント知識は何者にも勝る武器だよ。おっとさんの教えみたいのはもうちょっと描きたかったんだけどこれ以上だとくどくなるからさ。このへんのおっかさんのこともそのうち描かないといけないんだけどちょっとかなりひどい状態だろうなと思うのでおじいちゃんに今回は任せました。ホントマジで地図を見ると結構牛魔王の城に近いところなので切なくなります。
12/3加筆修正。風景描写・心理描写をもう少し足しました。
21. warm3
悟飯が産まれる前あたり、8ヶ月後半くらい。時期的に(一応この話のためにびしっと何月何日最終生理でいつ誕生かまで決めて妊娠期のカレンダーを作ったのですがそれはさすがに表に出すのはやめときます)バレンタインあたりなのでそのネタで行こうかなあとちょっと思ったんですが、リアルの行事関係はあんまり絡ませたくないので置いときました。
最初は割と買い物行ったり痴話げんかしたりだのの軽いノリだったんですが、悟空の嫉妬っぽいのを書いてみたかったので。他のSSサイトさんとかで産まれてからそういう感情を出す悟空は割と見かけるんですが、もうちょっと早い段階であってもいいかなと。チチはけっこう思い込みが激しいと言うか、他が見えなくなるタイプと思うので、この時期あたりになったらもうお腹の子供のことで頭がいっぱいなんじゃないかと思う。そしたら悟空も面白くないだろう、と。おってきぼりの自分はどう関わったらいいのかと。彼はまだ恋をはじめたばかりで新婚モードなのに彼女は母親モードなんですからねえ。
結果的になんか自分でもよく分からない雰囲気の話になってしまったと思います。反省。いつもどういう場面でどういう心境か、ってくらいしか考えてないので、書きながら「ほんとにまとまるのかいな」とハラハラします。でもまあちゃんといいところに落ち着いてよかったです。
愛情が殖える云々は「CIPHER」のディーナのママの台詞から。ちょっと主旨は違いますけど。そしてスノードロップの花言葉は「希望」「慰め」「初恋のため息」だそうです。
22. warm4
悟天と悟空、そしてブルマと悟空。もともと別々の話だったんですが時間軸が同じくらいだったのでくっつけてしまいました。大人になってからのブルマと悟空と言うのは1回書いてみたかったんですが結構難しかった。隙あらばなんかくっつこうとするんですけどこいつら…でも、まあ自分たちはこれでいいじゃん、ってところが私はこのコンビのある種の美しさだと思ってますので、ギリギリ大人な一線を作りました。
まあ彼にもちょっぴり考えるところはあるようです。あったんですが書かずにおいたほうがいいみたいなので内緒にしといてやろうと思います。悟天と悟空のパートはくさすぎたかなとも思うんですが、このくらいストレートに聞かないとこのおとんは分かりませんからね。でもこの問いは聞かれてしかるべきだと思うしそれでせいぜい悩めばいいと思います。BGMは中島みゆきさんでした。特に「ヘッドライト・テールライト」と「時代」。「時代」は私が中学生くらいに流行った曲ですが30も過ぎてから聴くとなんかこう来るものがありますね。
悟空って爺さんになったら悟飯じいちゃんの真似して煙管とかふかしたりするのかな…とか(じいちゃんは悟空にとっては多分理想の年寄りでしょうから)考えてて前々から一度タバコを吸わせてみようと思ってたんですが、やはり「不味い」と言いくさりやがりましたので多分今後はしないでしょう。
ちなみに私は全然喫煙経験とかないので(試しに吸わせてもらったくらい。なぜか酔っ払うととタバコを吸いたくなる酒癖はありますが)タバコのシーンとかはあんまりリアリティが無いかも知れません。でもうちの爺さんも父親も(パイプもやってたんですが)スモーカーだったので「大人の男」と言うとタバコってイメージ。なのでイメージ壊れるかなと思いましたがあえて小道具として使いました。悪しからず。
23. Luna1
クリスマスイブだってのに何事ってくらい暗い話ですみません。Lunaは「狂気」ですので、しばらくこういう風味の話になります。
悟空は軽いようで居て結構ここぞと言うときに深刻な受け止め方をしますので、たまに「え?なに、お前そういうキャラだっけ?」と感じるときがあります。じいちゃんのことを知った時も、滅多に出てこないモノローグまで使ってゴメンと言わせてましたので、彼にとって悟飯じいちゃんの死と言うのは重いというか相当なウェイトを持った出来事なんじゃないかと思うのです。そんな出来事にぶち当たった8歳児の心境たるや、と言う話。でもあまり突っ込みすぎるととんでもない暗さになるのでなるべく表層上のところの描写で流しましたが。warm2の悟飯はそれでもまだ人を信じられるだけ救いがあるのですが、彼の場合本当に唯一の存在であるひとがそんな死に方を目の前でしてしまったのですから。
8歳でじいちゃんが死んだというのは一応オリジナル設定なんですが、ブルマと出会うまでの4年は、彼が祖父から武道をある程度鍛えられるだけの年月と、この死を乗り越えて明るく話せるだけの年月の折衷の結果になっています。
24. Luna2
新年一発目からやっぱり暗い。チチの病んでいるころのお話。私は前に鬱病をやっているので、そのころの経験と言うかそういうのが割とベースになっています。でもあんまり内面の恨みつらみを描くとこれまたもうホントどろどろしてどうしようもないのでちょっと遠目から見ました。
何を具体的に考えていたかと言うのはちょこちょこ他の話で小出しにしてきたしこれからもそうするでしょう。私はマジで自己嫌悪とかそういうもんでやっちゃったので彼女のケースとはかなり違うだろうしね。
あの頃自分が何を考えていたかと言うのはあまりよく覚えていないしあまり思い出したくもない。薬のせいもありますけど単に眠かったというか視界が暗かったとか風呂から出れなかったとかそういう印象です。でもなんとか今こうやっているのは周りの人たちの苦労のおかげです、本当に。
ホントはこのあとも、チチは悟空が帰ってこないことでもっと辛いことになるんでしょうけどね…入院中この夫婦がどういう互いの距離感なのかと言うのは実のところまだはっきり固まってなかったりします。ラブラブかなあと思うんだけどどうもそうでもなさそう。入院が34日もあるのだから(Luna1の最後でそのうち11日が過ぎてるんですが…2人っきりで3週間だもんね。「手」で15・16日目くらいって感じ)怒りっぱなしというのも変な感じだし、暇だからいろいろ互いに考える時期だろうし難しいです。まあ一応(おいしいネタではありますが)Hまでは行かないという線だけ引いてる状態だったりです。
25. Luna3
超サイヤ人の狂気と言うものに挑戦したのですが、ちょっと中途半端感が否めません。特に最後あんまり落ちてないし…(もともとうちの小説ってはっきりしたオチって少ないですけどね)
ヤードラットの頃と言うのはほとんど語られないのですが、どうもいろいろ苦労したらしいことは本人言ってるので確かでしょう。「超サイヤ人のコントロールに苦労した」というのと「瞬間移動の修行がえらく大変だった」ということ。あと原作で確からしいのは、チチがあまり超サイヤ人について免疫が無いらしいことです(悟飯の姿に物凄く驚いているので。でも悟空が超サイヤ人になってカメハウスに行っても驚いた描写が無いので彼については一見したくらいはあるのかもしれない)。ということは彼女の前ではあまりなっていなかったということで、それはやはり彼なりの彼女への愛情であり気遣いなのでしょう。一応そこまで彼女が金髪逆立ててるのを嫌う理由もそれらしくつけたつもりではありますけど。
超サイヤ人になったあと悟空ってどんな修行をしてたんでしょうかねえ。体術体力はともかくとして。気を探る能力が物凄くあがってるのは分かるんですが(よその星や界王星までいけるようになったり。だって最初からそこまでできるんなら宇宙船になんか乗らずにすぐうちに帰ってこれるはずだから)、3年も超サイヤ人になった時の落ち着かない気持ちを消すことを試みず、完全なコントロールに踏み切らなかったってのもよく考えたら変な話です。自分の力に慢心して多少油断してたのもあるでしょうけど、やっぱりチチの後押しでちゃんと力に向かい合う覚悟ができたのかな、そうならちょっと良いなと思ったりします。
26~28. Luna4(前編 / 中編 / 後編)
(前編)セル戦後しばらくのそれぞれの情景です。誰かいなくなったとしても淡々と日は過ぎるし、淡々と人はそれを受け入れていく。Luna2の時とは違って、周りに人がいるから。でも忘れはしない、各人の心の中に「残っているもの」を描きたかったです。
悟空の墓についてはまるっきりオリジナル設定だしどちらかというとMADで先にできた設定なのですが、7年もあるのだからたてててた方が自然だと思います。私もあまり位牌とか墓とかに執着のある人間ではないのですが、そういう形と言うものは人間にとって何かしら必要なものなんじゃないのかな、と。
あと気を探る能力ですが、彼らがどこまで互いの気を感じて生活してるのか、ってのはイマイチ分かりません。かなり集中して「感じようとしないと」受信できないようにも見えます。ですがベジータ戦冒頭でちゃんと各自が戦場の位置を把握できてるので、臨戦状態の時にはそれなりに分かるらしいんですよね…そのあと人造人間戦だと皆がまだ戦わず気合いを入れてない状態だとよく分からないみたい(でもそれでもまたヤムチャが「そんな凄いやつらなら地球上のどこに居たって分かる」と言ってるからややこしい)
とりあえず、悟空以外はそんなに「普通にしている仲間の気を探る能力」が発達していないのだ、と言うところで落ち着けてみました。じゃあ日々の修行で気を上げてるときはどうなのとかまた色々疑問がわいてきますがとりあえずな!
後編は近々書きますが、分かれた道のそれぞれをまたそれぞれがちゃんと歩き出してくれたらなあ。
(中編)前後編で収まるかと思ったんですが書いてみたらおさまらんかった…悟天が出来たときチチが悟飯にどう告げるかと言うのは色々考えてみたんですが、なんかイメージが湧かなかった。「できただよー」とか堂々と宣言するのもなんか変だし、チチはチチで色々あると思うので。でほっといても気づくんじゃないの、とも思ってみたんですが悟飯ちゃんって結構天然だからそれもどうかなと思うし…で色々悩んで挙句こうした、と言う感じです。この時点では表向き9歳なんですが中身は10歳。ガラスの十代(歳が滲み出てるな)の入り口、見たいな受け止め方をさせたかったんですね。
この話の軸のひとつがこのチチの妊娠をめぐるもろもろなんですが、もうひとつがクリリンの立場の変化です。かなり長いこと亀仙流を背負っていたのに、「戦いをやめてしまって」家庭を築くにいたった、その取っ掛かりを作ろうと。ホントはもっとこまごま18号がらみの台詞とかあったんですが、ばさっと捨ててしまいました。これでクリパチ話も書くベースが出来たかなと。ああ、鳥山先生の頭の中にある馴れ初めを見てみたい…
世界の神話でも月は死と再生の象徴。狂気とは別の視点で今のところ攻めてみています。
(後編)ブルマメインでベジブルを交えたラストです。セル戦後「俺はもう戦わん」などと言っていたくせに、その後トレーニングを続けていたという意味がよく分からなかったんですよね。見る限りかつて悟空に思っていたように「悟飯に勝ちたい!」とか思いつめてやってたんでもなさそうだし、何を目標にしていたのかと。で、天下一武道会に戻ってくると聞いても特に?って顔もせず普通にその事実を受け入れてるようですから、どうも占いババによって帰ってこれること自体は知ってるようだな、と思ってこうなりました。まあ単純に、戦わん、ってブルマが聞いたらどうなるかなーって思って。
あと、まあ言っちゃえば作劇上のご都合主義の極みなんでしょうけど、なんでブルマがブウ戦時にドラゴンボールを集めて持っていたのかってことに明快な答えを出したかったんですよ。何らかの目的を設定したかった。でないとすっげえやな奴じゃないですか、世界の至宝を独占し秘匿してるのですから。
7年間、少なくとも原作では悟空と他の人たちの交流は一切ありませんでした。それが作中でも言ってますが死別と言うもの、世界の掟というものです。しかしやろうと思えばコンタクトを取れるのにそれをしないと言うのは、双方ともにその掟に従い現実を受け入れていたからに他なりません。light3では舌足らずでしたが、悟空も散々常識知らずといわれてましたが、大人として、人間として、それに従う道を選んだこその死別なのだと私は信じます。この話では現世側でのそれと新しいそれぞれの歩き出し方を書きたかったのです。ちょっと冗長になってしまいましたけどね。チチの決意と言うのは裏の小説の方で先に出てきたのですが、今回表でちゃんと書けて良かったと思います。
2010/08/03加筆修正。詳しくはblue2の解説をご覧ください。