イラスタ覚書:透明度×A値×パターン合成

イラスタでは、色そのものの透明度を指定する「色のA(アルファ)値」と、色を実際に塗った時にどれだけの濃度で着色するかを指定する一般的に言う「透明度」が別々に設定できるようになっています。これはペインターと大きく違うところです。

さらに一部を除く描画ツールでは、ツールオプションの中の「パターン合成」と言う項目で透明度をどのように描画に反映するかを設定する事が出来ます。

しかし細かく設定できるのはいいけれどその分ややこしくなっているのも確かなので一覧にして見ました。クリックで大きな画像で別窓表示されます。すべて透明度は筆圧を感知しないようにしました。

各ブラシの設定は続きを読むで表示されます。なんだかんだ言って結構パターン合成の指定によって差が出てくるものですね…

パターン合成は、マニュアルによれば「描画の重ね方を設定できます」ということですから、ブラシの設定項目の「間隔」を指定してその互いにブラシ先の描画が重なった部分をどう処理するかと言う事らしいです。
・上限つき重ね…1 回のストロークで不透明度の設定値まで塗り重ねられます。
・重ね…1 回のストロークで不透明度100%まで塗り重ねられます。
・比較暗…描画先よりストロークの不透明度が高い場合にのみ描画します。

しかしここで気をつけるべきは、同じ100%の透明度であってもツールによって重なった線がどうなるかと言うところです。ペンと水彩はA値を通常合成するのですが、他のツールは乗算するのです。
ですので例えば濃い目のグレー(RGB各75、A255)で塗ったラスターグレイレイヤーに、ペンと鉛筆で黒のA100で描画してみると明確に違いが出てきます。このレイヤーのペンで描画した部分が半透明になってる格好です。なお、コミスタでもツールによってこのような違いがあります。

塗りをコントロールしようと思うと、少なくともこの違いを把握しておかないといけないです。私は乗算で陰を付けていくタイプなので、塗りの濃度のコントロールは特に重要になってきます。
なので今のところはエアブラシで一筆でザーッと影をつけて消しゴムで大まかに削り、水彩やペンで濃度を細かくいじっていくという方法です。他の鉛筆等は、陰付けが終わってテクスチャを書くときに使う事が多いと思います。その作業手順はまた今度の記事で。

 

ペン
鉛筆
エアブラシ
     
筆ペン
水彩
パターンブラシ
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